![]() by mChouette 検索
カテゴリ
全体 ■映画 =映画:あ行 =映画:か行 =映画:さ行 =映画:た行 =映画:な行 =映画:は行 =映画:ま~わ行 ■映画・雑記 ■ドラマ ■展覧会・コンサート ■一冊の本 ■徒然なるままに… ■美味しいもの ■アウトドア・旅 ■勝手にバトン ■ご挨拶・お知らせ 未分類 最新の記事
その他のジャンル
|
本作のリメイクであるのアメリカ映画「アンダー・サスピション」観てどっと疲れてしまい、オリジナルはどんなだろうと思っての鑑賞。ジーン・ハックマンがオリジナルの本作が好きで、自ら製作者となってつくられたのが「アンダー・サスピション」。 GARDE A VUE 1981年/フランス/85分/未公開 ビデオ発売だけで、DVDタイトルは「検察官~レイプ殺人事件」と本作の内容を語っているとは思えないサブタイトルがついている。原題の「GARDE A VUE」は「身柄拘束」とでも訳せるだろうか。 監督: クロード・ミレール ミステリー作家ジョン・ウェインライト原作の映画化。 台詞を執筆したのがミシェル・オーディアール。「天使が隣で眠る夜」「リード・マイ・リップス」「真夜中のピアニスト」などで知られるジャック・オーディアール監督のお父さん。「台詞」担当って、最近では見かけないけれど以前のフランス映画ではクレジットでよくみる。これも日本未公開作品だけど「山師トマ」もジャン・コクトーが台詞としてクレジットされている。 12月31日夜。 連続少女暴行殺人事件の発見者である男が、警察署内で事情聴取を受ける一夜を描いた物語。原題「GARDE A VUE」とあるように、男は事件の容疑者として身柄拘束状態で、刑事の執拗な訊問を受ける。 男は、代々公証人を努める家柄のマルティノ(ミッシェル・セロー)。 担当刑事はガリアン刑事(リノ・ヴァンチュラ) 単なる事情聴取と思いやってきた男はガリアン刑事の「マルティノさん、ポケットを空にしていただけますか」という言葉に、容疑者として疑われていることを自覚する。 否定してみるも、刑事は事件発見者であるマルティノの調書の不審点を一つ一つ潰しにかかる。一方のマルティノも公証人として文書を扱う人間。警察調書の記述の曖昧さを指摘して抗戦する。 ![]() 絶対に落ちる。 ガリアン刑事の取り調べは、怒鳴ったり暴行を加えたりといった単細胞的なものではなく、あくまでも態度は紳士的に、言葉で攻めていく。粘り強く、かつ食いついたら離さない執着をみせ外堀から徐々に攻めていくガリアン。 犯人と断定した人間に対して、絶対に自白に追い込んでみせるという線から一歩もはずれずに訊問していく様などは、最近も足利事件と呼ばれる少女殺害事件で冤罪が大きな問題となっただけに、ホシとして追い込んでいこうとするガリアン刑事とマルティノのやり取りは観ていてリアル。 訊問は、マルティノの性的嗜好にも及び、当然の如く夫婦生活にまで及び、妻シャンタル(ロミー・シュナイダー)も参考人として事情聴取を受けることになる。 ![]() 警察署の一室を舞台にして、容疑者と、彼をホシと断定する確証を尋問から引き出そうとする刑事のやり取りをみていると、振り返るのはジーン・ハックマンが惚れこんでリメイクした「アンダー・サスピション」の懲りすぎた秘密めかした演出。大体においてリメイク作品って懲りすぎた演出がマイナスに作用している。 本作なども「探偵/スルース」とリメイクで私には思いっきり滑ったとしかみえない「スルース」みたいな関係。 そして物語りは、この尋問は思わぬ方向へと向かっていく。夫は犯してもいない犯行をすすんで自供しはじめ、しかし、偶然にも本当の犯人逮捕という思わぬ結末を迎え、それは仮面夫婦だったマルティノとシャンタルにとって決定的な破綻、悲劇的なラストへと繋がっていく。 ラストはリメイク版もなかなか面白い脚色だと思うけど、オリジナルでは不幸な女の誤まった人生の選択が、彼女自ら悲劇の引き金を弾かせたともいえるラスト。 シャンタルを演じたロミー・シュナイダー。翌年の1982年に睡眠薬の過剰摂取で亡くなっている。
by mchouette
| 2009-06-29 00:00
| ■映画
| |||||||||
ファン申請 |
||