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UNDER SUSPICION
2000年/アメリカ/110分 監督: スティーヴン・ホプキンス プエルトリコの平和な町で、2件の少女暴行殺人事件が起きた。 2件目の事件の第一発見者であるプエルトリコ法曹界の中心的人物である57歳の税務弁護士ヘンリー(ジーン・ハックマン)はモーガン・フリーマン演じる警察署長ビクターから事情聴取の呼び出しを受ける。あきらかにヘンリーを容疑者とにらんでの取調べだった。ビクターとヘンリーは互いにライバル意識をもつ旧知の間柄のようだ。 容疑者扱いされていることを知りながら、挑発するようにその取調べに応じるヘンリー。そして事件真相の鍵を握ると思われるヘンリーの妻で若く美しいシャンタル。 本作はジョン・ウェインライト原作の2度目の映画化で、1作目「検察官」は1981年製作のフランス映画で日本では劇場未公開でテレビ放映のみ。 警察署長にリノ・ヴァンチュラ、容疑者ヘンリーにミシェル・セロー、その妻にロミー・シュナイダーというキャスティング。こちらの方ががぜん食指が動く。 本作「アンダー・サスピション」は劇場では未見で、CS放映で知った作品。 作品紹介では 「密室劇風のスリリングな心理劇で、製作総指揮も兼ねた名優2人(モーガン・フリーマンとジーン・ハックマン)の重厚な演技合戦が見もの!」 とある。 ヘンリーが犯人である確証をつかもうと発見時のヘンリーの供述の曖昧な部分を崩しにかかるモーガン・フリーマンと、対するジーン・ハックマン。そこにヘンリー逮捕に勇み足の若い刑事が絡む前半をみていると、ハックマンなら少女レイプ殺人はやらかしそうと思える。 犯人はハックマンだと分かっていて、フリーマンがどのように追求し、切り崩していくのか。そしてハックマンは弁護士という手練手管を駆使して追及をかわしていくのか、そこにベルッチがどのように絡んでいくんだろうと思わせる雰囲気がある。 とはいうもののさほどのスリリングさは感じられず、濃厚な演技合戦という空気にまでは至らずといったところ。そういう雰囲気を出そうとする凝った演出は感じられるのだけれど……。思わせぶりな台詞とか凝った演出が却って空気を削いでしまっているように思う。 所長室と隣接する取調室。 取調室に一面の壁いっぱいに張られた鏡は、署長室からは透明ガラスになっていて取調室の様子が丸見えというトリック鏡。マイクのスイッチを入れれば取り調べの会話も聞こえる。 ヘンリー、さらには妻のシャンタルも事情聴取される。 ビクターの取調べで次第に浮かび上がってくるヘンリーとシャンタルの冷え切った夫婦関係。シャンタルが語る冷え切った関係の経緯、ヘンリーの秘密。 ![]() 色気も見せなければならないし、ミステリアスなムードを盛り上げないといけないしで、雰囲気だけはそれなりにあるけれど、緊迫感がどうにもゆるんだまんまで伸びてこず…… 家宅捜査から出てきた、ヘンリー逮捕を裏付けるような殺害された2人の少女のスナップ写真。「彼女がここまでするとは…」絶句するようにそれらの写真をみるヘンリー。 この台詞はどういうことを物語るのかは意味深なのだけれど、とにかく、ここから自供を始めるジーン・ハックマンがみせる演技が凄い。 トリック・ミラーを挟んで取調室にいるヘンリーと署長室にいる妻シャンタル。 取調室から見えないシャンタルの姿を鏡を透視するほどの凄みで見据え、二人の少女レイプ殺害の様子を語っていく。それをじっと聞いているシャンタル。 そして女性刑事から真犯人逮捕の報告が入るという思いもかけぬ展開に…… 夫婦の間に横たわる深く暗い深淵を覗き込むような……。人間の業といおうか、状況証拠や確たる証拠では推し量れない、人間の愛が歪んで芽生えた闇が生み出すもの……。 という風な解釈になるのだろうけれど、犯してもいないレイプ殺人を自供したジーン・ハックマンがみせる、妻シャンタルに対する鬼気迫るほどの執念とも復讐とも思える毒気にあてられたのか、観終わった後は、なぜか意味もなくどっと疲れてしまった。
by mchouette
| 2009-06-28 00:00
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