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ユダヤ人大虐殺を決定したヴァンゼー会議を描いた「謀議」に続き、ホロコーストに真正面から向き合ったアラン・レネの「夜と霧」を鑑賞して、突然に180度回転のこの映画の感想。 ANGELS & DEMONS 2009年/アメリカ/138分 at:TOHO大日 監督: ロン・ハワード 「ダ・ヴィンチ・コード」(2006)から3年。 いやぁ! 見せる、見せる 138分。 ロン・ハワード! 最後の最後まで緩まず、途切れず魅せてくれました。 スイスでは、CERN(欧州原子核研究機構)から恐るべき破壊力を秘めた“反物質”が盗み出され、 カトリック教会の総本山ヴァチカンでは、教皇逝去の後、コンクラーベで選ばれた新しい教皇を祝おうと世界中から集まった信者や報道関係者でサンピエトロ大広場は埋め尽くされているなかで、教皇候補の枢機卿から4人の有力候補が誘拐される事件が起きていた。 この2つの事件を結びつける「イルミナティ」の象徴文字。 かつて、生まれたばかりの若い科学をカトリック教会が弾圧、迫害した時代、天動説を唱えローマ・カトリック教会から激しい弾圧を受けたガリレオ・ガリレイを中心に結成された最強の秘密結社イルミナティ。 ヴァチカンの激しい弾圧により消滅したはずのイルミナティが復活し、ヴァチカンに復讐をもたらすのか! ![]() ラングドンの前にヴァチカンからの使いが現われる。 イルミナティの文字を前にしたラングドンにヴァチカンの使いは「渋る振りをされても通用しませんよ。」と言われる。宗教象徴文字に夢中になることは既にして見透かされている。 ローマに降り立ったラングドンを迎えるのは ヴァチカン警察のオリヴェッティ刑事(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)。 ローマ教皇を警護するスイス衛兵隊長(ステラン・スカルスガルド)、)。 亡き教皇侍従のカメルレンゴ(ユアン・マクレガー)。 そして反物質の行方を捜すCERNの科学者ヴィットリア・ヴェトラ(アイェレット・ゾラー)。 教皇選挙のコンクラーベの日の午後8時から誘拐した4人の枢機卿を一人ずつ1時間ごとに処刑し、深夜0時になるとヴァチカンを反物質で爆破崩壊させるという犯行声明に、犯行現場となる教会を突き止めるべくラングドンの頭脳はフル回転し、ローマとヴァチカンの街を走る、走る。 ヴァチカンとローマのロケーションも本作の大きな魅力。 荘厳華麗なる名だたる文化遺産の数々をスクリーンいっぱいに堪能できるのも嬉しい。 しかし、本作の事件が宗教と科学の対立が引起したカトリックの汚点とも言うべき血なまぐさい歴史を巧みに利用したものであり、カトリックの権威と栄光を象徴する壮大なる文化遺産の下に秘められているカトリック数世紀の弾圧と迫害の血なまぐい歴史の匂いもカメラは捉えている。 カメラワークも素晴らしい!の一言。 ![]() 教皇の死は毒殺だった! 真相究明の意を決したカメルレンゴが教皇の棺をあけ、明るみにされた驚愕の事実。 黒幕はヴァチカン内部に……! 誰が怪しい? スイス衛兵隊長リヒターも怪しいし……、 シュトラウス枢機卿の柔和な顔も妖しいし…… 1時間は短すぎる。 犯行現場の教会を突き止めたラングドンの目の前に、焼き印を押された枢機卿の遺体が……第一の殺人、第二の殺人が非情にも横たわる……。 暗殺者を手繰る黒幕が分からないまま、観ている方も、どうなる? どうなる? 次の殺人が起きる前に速く、速くと、ラングドンと一緒になって必死になってしまっている。 予告された爆発まで数分。 深夜のヴァチカンのはるか上空で爆発する閃光は神の啓示の光か! 爆風によって引き起こされたヴァチカン上空を覆う渦巻く暗雲は悪魔の印か! 引き裂かれた夜空から降りてくるのは 神の使いの天使か…! 悪魔か…! 映像表現も素晴らしい!の一言。 ![]() 本作「天使と悪魔」のトム・ハンクス演じるラングドンの動きは必死なんだけど、結構コミカル路線。 それがヴァチカンの荘厳なる重厚さと上手くプラスマイナス効果を出している。 さらにトム・ハンクスがひたすら走り動き回り、どうかするとドタバタになりがちな映像に、ユアン・マクレガー、ステラン・スカルスガルドといった錚々たるそして多国籍な役者陣がそれぞれ一つ一つの歯車として見事に噛みあい、それぞれの役者の味が融けあって本作に落ち着きのある雰囲気を与えている。 アメリカ人はトム・ハンクス一人。ユアン・マクレガーはスコットランド。シュトラウス枢機卿を演じたアーミン・ミューラー=スタールはドイツ。スイス衛兵隊長リヒター役のステラン・スカルスガルドはスウェーデン。CERN科学者ヴィットリア役のアイェレット・ゾラーはイスラエル。オリヴェッティ刑事役ピエルフランチェスコ・ファヴィーノはイタリア。 1時間に一人ずつという犯行を防ぐためにゆっくりしている時間もないフル回転のラングドンに、観ているこっちも考える暇もないほど。 余計なこと考えずに大いに楽しむのが一番! 考えなくても映像のスピード感に乗っかって楽しめる! 一等の娯楽作品! 全作の「ダ・ヴィンチ・コード」も娯楽作品としてみたら面白いんだけどな………。と「……」がついたけれど、本作「天使と悪魔」は文句なしの娯楽作品として楽しめた。「宗教には欠点がある。それは人間に欠点があるからだ。」 ラストシーンでそう語るシュトラウス枢機卿の台詞は含蓄のある言葉だ。 ……………………………………………………………………………………………………………………… 「ダ・ヴィンチ・コード」公開時に、いつもご贔屓の喫茶店のアルバイト君が「原作は『ダ・ヴィンチ・コード』より『天使と悪魔』の方が面白いですよ」って教えてくれて、原作貸してくれて読んでいた。確かに「悪魔と天使」の方が面白かった。なのに何ゆえ「ダ・ヴィンチ・コード」の方を映画化?って思ったけれど、ロン・ハワードは「ダ・ヴィンチ・コード」映画化の時にすでにして「悪魔と天使」の映画化も明確なビジョンをもっていたんではないかしら? 「ダ・ヴィンチ・コード」で前捌きとしてラングドンの暗号解読といった説明部分を終え、充分に話題づくりをした上で、「天使と悪魔」に着手し、暗号解読の面白さと、時限爆弾というスリル感あるアクションの二重の醍醐味もたっぷりに、観るものを存分に楽しませてくれたといえるだろう。 「フロスト×ニクソン」で、映画の面白さを存分に知っているなって思わせてくれたけれど、本作はさらに、さらにです。 映画パンフレットは「ダ・ヴィンチ・コード」の本編DVD付きで1500円。 「世界遺産~ヴァチカン市国」 本作は17日の日曜日に観にいき、毎週日曜日の夕方に放映される「世界遺産」のこの日のテーマは「神に捧げられた国~ヴァチカン市国」。ローマの中にあるローマ教皇を元首とする世界最小の独立国家ヴァチカン市国。キリスト教の総本山。そのヴァチカンの象徴であり中心となっている本作の主たる舞台であるサンピエトロ大聖堂と広場。初代ローマ教皇であり、ローマ皇帝ネロによって処刑された聖ペテロの魂が宿る場所。ミケランジェロからベルニーニへと引継がれた偉業、芸術の数々。そして軍隊をもたぬヴァチカンを警備し500年以上ににわたり忠誠心をもって教皇を守り続けてきたスイス衛兵隊etc……タイムリーでなかなかに面白かった。提供企業はSONY。映画配給もSONY。作中の小道具のモニターなどにも「SONY」の文字があった。 最後にちびっとネタバレ・ゴメン
by mchouette
| 2009-05-19 00:00
| ■映画
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