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EL ORFANATO ![]() 英語タイトルは「THE ORPHANAGE」。孤児院あるいは集合的に孤児を意味する言葉。 製作総指揮は「パンズ・ラビリンス」 「デビルズ・バックボーン」のギレルモ・デル・トロ。 監督はギレルモがその才能を高く評価してきたスペインの監督フアン・アントニオ・バヨナ。本作が初長編作品。 ラウラが夫カルロスと7歳の息子シモンが暮らす海辺近くの館は、ラウラが孤児だった少女時代に他の孤児たちとともに暮らしていた孤児院だった。里親に引き取られ孤児院を去ったラウラは、30年後に、今は閉鎖されてしまった孤児院を買い取り、障害をもつ子供たちのための施設として再建するために、この地に戻ってきたのだった。 イマジナリー・フレンドを現実の友達のように感じ取っていたシモン。 ラウラが孤児院を去った後、孤児院で何が起きたのか。 閉鎖された孤児院に隠された秘密。 観ていると、孤児院を舞台にしたギレルモ監督の、スペイン内戦で孤児になった子供たちを描いた「デビルズ・バックボーン」や、同じくスペインの監督アレハンドロ・アメナバールの「アザーズ」に通じるような空気が色濃く立ち込めていて……。 ジャンルとなるとホラーになるのだろうけれど、恐怖以上に、「愛」という情感が様々な形で描かれていて、とても詩情溢れる作品にしている。 子を思う母の愛。 それは恐怖をも乗越える強さを与えるけれど、その愛が歪んだとき悲劇が起きた。 そして孤児院を彷徨う子供たちの魂は、愛を求めていたのだろう。 シモンにはそんな子供たちの姿が見えていたのだろう。 「死」「喪失感」そこから生み出される感情を、叙情的に描き出す独特の感性をスペイン映画では特に際立っているように思う。 ルイス・ブニュエル、ビクトル・エリセの名前を挙げるまでもないだろう。 J・A・バヨナ監督の本作「永遠のこどもたち」 写真アップしたシーンは、この作品のテーマにつながるものなのだろうと思う。 ホラーでありながら、母と子の愛が作品を包み込み、そして愛を求める子供たち。 優しくも悲しいファンタジー文学を読んだような余韻が残る。 ギレルモ監督が絶賛するだけあって素晴らしい作品でした。 ラウル役の女優はどこかで観たことが?って思ったら、四肢付随に陥った一人の男性の尊厳死を描いたアメナバール監督の「海を飛ぶ夢」で主演のハビエル・バルデムとプラトニックな愛を交し合う不治の病に冒された弁護士役を演じたベレン・ルエダ。存在感のある美しさをみせる女優。 スペイン映画…監督といい、俳優といい、これからも瞠目させてくれる作品の公開が期待される。 「K-20」で2008年を楽しく締められて、そして2009年は「永遠のこどもたち」に出会って、ちょっと嬉しい幕開け。
by mchouette
| 2009-01-10 23:00
| ■映画
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