![]() by mChouette 検索
カテゴリ
全体 ■映画 =映画:あ行 =映画:か行 =映画:さ行 =映画:た行 =映画:な行 =映画:は行 =映画:ま~わ行 ■映画・雑記 ■ドラマ ■展覧会・コンサート ■一冊の本 ■徒然なるままに… ■美味しいもの ■アウトドア・旅 ■勝手にバトン ■ご挨拶・お知らせ 未分類 最新の記事
その他のジャンル
|
LOVE IN THE TIME OF CHOLERA
2007年/アメリカ/137分/ PG-12 at:TOHOシネマズ梅田 53年7ヶ月と11日初めてフェルミーナに出会ったときから、一途に愛し続け、そしてようやく愛する女(ひと)と愛を確かめあったフロレンティーノは求め続けたこの愛を語る。 ![]() 19世紀末。 南米・エクアドル。 燃え上がった若い男女の恋は身分違いゆえに禁じられ、女は失意の果てに一人の男の愛を受け入れ結婚し、男はそれでも女を愛し続け、51年9ヶ月と4日。 女の夫の葬儀の日、男は女の元を訪れて、再び愛を告白する。 コレラが蔓延した時代。 手紙で愛を語り合った時代。 船で幾日も幾日もかけて旅をした時代。 一人の女を愛し続ける男の狂気ともいえる愛は、コレラが蔓延し人々が次々と死んでいく時代をも生き抜き続けるほどの尋常ではない一人の男の愛の物語。 女狂いの父親の狂気の遺伝子を受け継ぎ、その狂気に至るほどのエネルギーを一人の女に捧げ続けた一人の男の愛の物語。 身も心も純潔を貫いた男が、強引にその貞操を奪われた後、男は愛の狂気を肉体で鎮め、抱いた女の数は622人。男にとってはそれは排泄行為と同じ習慣でもあった。男はその一人ひとりの女の名と情事をノートに克明に書き綴りながら、一人の女の愛を求め続けるという、これもまた尋常ではない一人の男の愛の物語。 肌を重ねた女たちの中には心動かされる女もいたけれど、フロレンティーノの運命の女神はフェルミーナから離れない。 年齢は物質的世界でしか意味がない。 ラテン男の尋常ならぬ、狂気とも、熱情的ともいえる一人の男のコレラ菌の猛威を凌駕するほどの狂おしい愛の物語が、ラテンのメロディが生理に響き、英国人監督マイク・ニューウェルの手でかくも美しい映像で綴られ、これは紛れもなく純愛映画だ。 ![]() そして尋常ではないこの男の愛の物語が、あのハビエル・バルデムが演じると、かくも説得力をもって観るものに訴えかけてくる。 「夜になるまえに」でみせた真っ赤なピタピタパンツでしなを作って歩いたり、 「ノーカントリー」の怪演ぶりといい、やはり本作のバルデムも異彩を放ってた! バルデム演じるフロレンティーノから愛され続けるフェルミーナ役のジョヴァンナ・メッツォジョルノ素敵でした。どこかで?と思ったら日本未公開だけれどルキノ・ヴィスコンティの「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(1942)のマッシモ・ジロッティの遺作ともなった「向かいの窓」(イタリア/2003)で主演の女優。 音楽は「セントラル・ステーション」「シティ・オブ・ゴッド」を手がけたブラジル出身のアントニオ・ピント。そして原作者であるガブリエル・ガルシア=マルケス直々の依頼によるシャキーラの歌曲も素晴らしい。鑑賞後サントラが欲しいと思ったほど。 ガブリエル・ガルシア=マルケス 原作の映画化では「予告された殺人の記録」(1987)を観た。 カリブ海沿岸地域の保守的で閉鎖的な風土が色濃い土地で起きた不条理ともいえる殺人事件と、花嫁が生娘ではなかったこから生じた殺人と、一組の男女の愛を描いた作品で、初夜の晩、花嫁が生娘でないことに花婿は絶望のまま故国に戻り、花嫁は家に戻され、それから女は男が愛の証に購入した、今は住むものもいない屋敷を訪れては返事の来ぬ手紙を出し続け、そして27年後、男は女が出し続けた手紙の束を鞄に詰め込んで、再びこの地を訪れ、愛を成就させるという、映画はなんとも一風変わった物語だった。 ルパート・エヴェレット、オルネラ・ムーティに、不条理にも殺される青年役にアラン・ドロンの息子のアントニー・ドロン。 本物の愛が、たとえ一瞬の愛であったとしても、それは彼らにとっては永遠の愛であり、その愛のためにれどれほどの時間と空間の隔たりがあったとしても、その愛に殉ずるのだろうか。 ラテン民族には彼ら独特の時間と空間の概念がDNAに刻まれているのだろうか。 「コレラの時代の愛」をみて、ずっと前に観た「予告された殺人の記録」を思い出し、こんなことを思う。 監督: マイク・ニューウェル 製作: スコット・スタインドーフ 製作総指揮: ダニー・グリーンスパン / ロビン・グリーンスパン /アンドリュー・モラスキー/ クリス・ロー / マイケル・ノジック/ディラン・ラッセル/スコット・ラステティ 原作: ガブリエル・ガルシア=マルケス 『コレラの時代の愛』(新潮社刊) 脚本: ロナルド・ハーウッド 撮影: アフォンソ・ビアト 音楽: アントニオ・ピント 出演: ハビエル・バルデム/ジョヴァンナ・メッツォジョルノ/ベンジャミン・ブラット/カタリーナ・サンディノ・モレノ/ヘクター・エリゾンド/リーヴ・シュレイバー/アナ・クラウディア・タランコン
by mchouette
| 2008-09-23 20:57
| ■映画
| |||||||||
ファン申請 |
||