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THE MARRIAGE CIRCLE
1924年/アメリカ/86分 ![]() ルビッチが前年のチャップリンの「巴里の女性」に刺激されて作ったといわれている。 「巴里の女性」が悲劇なら、ルビッチの「結婚哲学」は二組の夫婦と一人の独身男性が織り成す喜劇。 「極楽特急」で、これがルビッチの真骨頂なんだろうなと思うこと頻りだったけれど、1923年に渡米し製作されたこの「結婚哲学」でも既にルビッチ的といわれる彼の作風が大いに堪能できた。 二組の夫婦のうち、一組は精神科医のブラウン夫妻。妻はシャルロット。互いに愛し合っている仲睦まじいカップル。 もう一組は、倦怠期もとっくに過ぎ、家事など見向きもせず傲慢で自分本位な妻に愛想をつかし離婚したがっている大学教授のシュトックとその妻ミッツィ。 シャルロットとミッツィは学生時代の親友で、ミッツィが近くに越してきたことを知ったシャルロットは、彼女を家に招待する。 あろうことかミッツィは、親友の夫でハンサムで穏やかな紳士のブラウン医師に横恋慕してしまう。夫が離婚したがっていることを知り、崖っぷちにある彼女は鞍替えする男性を見つけなくては内心は必死なんだろう。 眩暈がするといっては自宅にブラウン医師を越させ色仕掛けで迫るも埒があかず、彼のオフィスに押しかけては強引に迫る。蛇のような執念でもってなんとしてでもブラウン医師を誘惑しようとするミッツィ。 妻の不貞を証拠に離婚を目論むシュトック教授も、妻ミッツィの素行調査を探偵に依頼し、浮かび上がってきたのがミッツィの一方的な横恋慕のブラウン医師。 ミッツィを避けようとする夫の態度に不審を抱き、あらぬ嫉妬に駆られるシャルロット。 そんなシャルロットを密かに一途に愛しているのがブラウン医師の同僚で独身のミューラー医師。 ブラウン医師…シャルロット…ミッツィ……ミューラー医師…。 ミッツィの強引な横恋慕が引き起こす5人をめぐる、あたかも重層的なサークルゲームみたいな様相をみせる恋愛喜劇。5人がそれぞれの尻尾を追いかけ、あるいは思いもよらぬぶつかり合いがありなど、彼らが重層的に絡まりあいながらラストまで観ているほうの興味は落ちることなく、クスリとした笑いも盛り込んだハッピーエンドが嬉しい。 シュトック教授は念願の離婚に、 一番の被害者だったブラウン夫妻も真相がわかり互いに愛を確かめ合い、 失恋の痛手を負ったミューラー医師は、最初から人妻に横恋慕したのだから仕方があるまい。 そしてそんなミッツィの次なるターゲットは、なんともひとの良いミューラー医師! 人の持ち物に横恋慕した者同士、案外と似合いのカップルかも知れないが……。 さて、この映画はサイレント映画。 なのだけれど、喋っている台詞が聞こえないだけで役者たちの動きが自然で、台詞の画面が差し挟まれるけれど、観ているうちにこれがサイレント映画などとは忘れてしまうほど。 ルビッチ作品は小物が効果的に使われているとよく言わるが、本作でも「薔薇の花」とか「カードに書かれたメモ」とかそういった小道具が、言葉以上に饒舌にその登場人物やそのシーンを物語っている。 いやぁ、ルビッチ作品って素敵で面白い! 監督: エルンスト・ルビッチ 原作: ロタール・シュミット 脚本: パウル・バーン 撮影: チャールズ・J・バン・エーガー 出演: アドルフ・マンジュー/ マリー・プレヴォー /フロレンス・ヴィドア /モンテ・ブルー
by mchouette
| 2008-09-22 00:00
| ■映画
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