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THE DARK KNIGHT
2008年/アメリカ/152分 at:梅田ブルグ 帰阪している娘と二人観てきました。 映画観終わって直ぐに友人たちに携帯メール。 「いやぁ、最高でした! クリストファー・ノーラン本気の本気で、完全にバットマン・シリーズ超えたわ! いやぁ、最高!」 ジョーカー役のヒース・レジャー。 この役をずっと引きずってしまったことが原因かといわれての薬物過剰摂取による死亡というショッキングなニュースと彼の遺作ということもあり、そして彼の見事と言うべきその怪演で話題もちきりで、肝心のバットマン役のクリスチャン・ベイルがかすんでるんではないかしらと思っていたけれど、本作はヒース演じたジョーカー、そしてクリスチャンのバットマン、そして地方判事ハービー・デント役のアーロン・エッカート。この3人を主軸にした物語。 この3人のキャラクターが極めて明確で、この3人を複雑に絡めることで、葛藤、確執、人間の内なる光りと闇、人間の不条理さを見事に描き出し、152分間じっとスクリーンから目が離せませんでした。 強いて言うならば、ヒース演じるジョーカーは、一人の悪人というよりも、人間の内に魑魅魍魎と蠢く掴みどころないダークそのものであり、それを見事に体現したヒース・レジャーの演技、なによりも白塗りした顔で変幻に動く彼の眼そのものが人間のもつ邪悪さを宿しており、ここまで成りきったか!というほどに観るものをひきつけました。 娘も「いつも優しい目をしていたヒースの眼が恐かった。もう会われへんと思ったら、ジョーカー見るたびに泣きそうなくらい切なくって、観るのが辛かったわ。」って言ってました。 そしてヒース・レジャーのジョーカーの悪の演技が際立つほどに、バットマンの苦悩や葛藤がさらに鮮明に浮かび上がり、アーロン演じるデント判事が光から闇に転じていく様も鬼気迫り、物語が進むにつれ、この3人が濃厚に絡み合っていく。 ![]() そしてバットマンことブルース・ウェインとハービー・デントとの愛に挟まれるレイチェル役マギー・ギレンホール。ブルースを愛し、彼を理解し、包容力があり、正義感のある、そして頭脳明晰といったこんな役に彼女はまさに適役。(前作のケイティ・ホームズが続投だったら、レイチェルのシーンは確実にトーン・ダウンしたことでしょうね。) ブルースが生死をかけて悪と戦って彼の身体に刻まれた無数の傷跡に、彼が超人的な力を備えたヒーローではなく、自らの弱さが両親をしに至らしめたという拭い去れない苦悩を抱え、あてもない放浪の旅の中で強靭な精神と肉体をもつ人間に自らを鍛えぬいた一人の生身の人間であるということに、改めてはっとさせられる。 前作「バットマン・ビギンズ」ではギクシャク感が否めなかった私ですが、本作をみて、「バットマン・ビギンズ」は「ダークナイト」の前日譚として重要な意味のある作品だったのかと納得。 ノーラン監督は「バットマン・ビギンズ」では、既にして「ダークナイト」まで構想をもって描いていたんでしょうか。 執事役のマイケル・ケイン、バットマンを技術面でサポートするモーガン・フリーマン、そして刑事役のゲイリー・オールドマン。彼らも本作でそのキャラクターがさらに充実した魅力ある存在として重みをもっている。 とくにゲイリー・オールドマン! 前作では娘が「あんな役やらせるなんて、もったいない使い方して!」とプリプリ怒っていた娘も今回の彼の活躍は満足だったでしょう。 本作は登場人物、それを演じた役者それぞれが誰一人浮くことなく、それぞれの役が深みと重みをもって描かれていた。この映画がどれだけの充実した素晴らしい作品であるかということでしょう。ノーラン監督の本領発揮! 前作スケアクロウ役でキリアン・マフィーがカメオ出演していたサービスまであるのも嬉しい。 この作品は、今までの「バットマン」ではなく、バットマンを超えて、シリーズとしてのバットマンではなく、バットマンとして生きる一人の男を描いた「ダークナイト(暗闇の騎士)」という作品であることを大いに納得しました。 娘と二人、ニタニタしながら劇場を後にし、「この光景は一番みたくない光景よね」と苦笑しながらも、喫茶店で母と娘はこの興奮を友人たちに伝えるべく、無言で二人してせっせと携帯にメールを打ち込んでいました。 昨夜の興奮のまま、朝からせっせと綴った感想です。(今日から夏休み!) もう一度観ます。 いやぁ、最高でした! 内容やストーリーは、ここで書くにはそれこそ勿体無い。 劇場で堪能してほしい。 しかし、ここでのヒース・レジャーの演技観ていて、これからが彼の……と思うと、その早すぎる死が惜しまれる。彼ものめりこむタイプの役者なんですね。役ごとにガラリと雰囲気の変わる、若い最近の役者に珍しくコメディも演じられる稀有な役者だったと思います。 しみじみと彼を偲んで「ブロークバック・マウンテン」を今から観ます。 改めてヒース・レジャーの冥福を祈りたい。…涙。 監督: クリストファー・ノーラン 製作: チャールズ・ローヴェン/エマ・トーマス/クリストファー・ノーラン 製作総指揮: ベンジャミン・メルニカー/マイケル・E・ウスラン/ケヴィン・デラノイ/トーマス・タル キャラクター創造: ボブ・ケイン 原案: クリストファー・ノーラン/デヴィッド・S・ゴイヤー 脚本: ジョナサン・ノーラン/クリストファー・ノーラン 撮影: ウォーリー・フィスター プロダクションデザイン: ネイサン・クロウリー 衣装デザイン: リンディ・ヘミング 編集: リー・スミス 音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード/ハンス・ジマー 出演: クリスチャン・ベイル/マイケル・ケイン/ヒース・レジャー/ゲイリー・オールドマン/アーロン・エッカート/マギー・ギレンホール/モーガン・フリーマン/エリック・ロバーツ/ネスター・カーボネル/モニーク・カーネン/ロン・ディーン/キリアン・マーフィ
by mchouette
| 2008-08-13 09:23
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