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一貫して男女の恋愛模様をテーマにして、人生や人間たちをちょっとシニカルな視線でもって描き、最後には思わず苦笑したり、ほろりとしたりといったオチ魅力のエリック・ロメール監督の作品。
「6つの教訓物語」(Six contes moraux)では男性を主人公にした恋愛模様に男性心理をのぞかせてもらい、楽しませてもらったが、これに続く「喜劇と格言劇集」(Comédies et roverbes)も6つの物語で、今度は主人公は第一話の「飛行士の妻」を除いてはみんな女性。 登場する女性たちは独身で、自分に正直すぎてどっか不器用で、頭でっかちで自己顕示が強くって、だから人一倍自分が傷つくのを恐れていたり、愛に傷ついたこともない彼女たちの、身体は大人でも、ようやく大人の恋の入り口にたったばかりのそんな彼女たちの物語。 このシリーズでは、そんな彼女たちがそれぞれに恋愛についてお喋りする会話のやり取りが面白い。 6つの話それぞれに異なる彼女たちの恋愛模様。 矛盾していたり、自分勝手だったり、妙に堅苦しかったりするけれど、分かっているような顔して、ちっともわかっていなかった若い頃、私の青春のほろ苦い一ページでもあり、純粋だったあの頃を思い出したりと、どっか私と重なるところなんかもあって、苦笑しながらも共感覚えたりする。 さらさらとお喋り感覚で、ありふれた日常を描いているのだけれど、それぞれに男女の関係とか人間心理を見鋭く突いて描いているところなどは、ロメールの力量をみせつけられる。 「6つの教訓物語」よりも、さらにお気に入りのシリーズ。 ・飛行士の妻(1981) ・美しき結婚(1982) ・海辺のポーリーヌ(1983) ベルリン国際映画祭・監督賞/国際批評家連盟賞 ・満月の夜(1984) ・緑の光線(1986) ヴェネチア国際映画祭・金獅子賞/国際批評家賞 ・友だちの恋人(1987) 一番好きなのは「緑の光線」かな。「飛行士の妻」もとても初々しいし「満月の夜」のパスカル・オジェもお気に入りだし、「友だちの恋人」などを見ていると青春のあの頃って純粋な時だったんだろうって思ってしまう。 一番好きなのは「緑の光線」かな。「満月の夜」のパスカル・オジェもお気に入りだし、「友だちの恋人」などを見ていると青春のあの頃って純粋な時だったんだろうって思ってしまう。
by mchouette
| 2008-06-14 00:00
| ■映画・雑記
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