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2007年/日本/54分
「茄子/アンダルシアの夏」に続き高坂希太郎の監督による、黒田硫黄の漫画「茄子」(講談社、アフタヌーンKC)の一篇からの映画化。 舞台を世界3大自転車レースであるスペインの「ヴェルタ・ア・エスパーニャ」から日本で開催される「ジャパンカップサイクリングロードレース」に移し、ペペが所属するチーム・パオパオビールが熱いレースを繰り広げる。 宇都宮市森林公園で開催される「ジャパンカップ」は、日本で開催される自転車競技で最高峰に位置するプロレースで、参加選手の実力やレースの難易度、格式などからアジア最高峰のレースに位置付けられレースで、「ツール・ド・フランス」など海外のメジャーレースに出場する選手が日本を走る唯一の大会として、毎年全国から熱狂的な自転車ファンが集まるとのこと。 ![]() 「ヴェルタ・ア・エスパーニャ」最終日前日に国民的英雄だったレーサー、マルコ・ロンダニーニが突然、自殺を図り死亡する。常に極限ギリギリの苦しさの中でレースに挑んでいたマルコ。ぺぺのチームメイト、チョッチは同郷の先輩だったマルコの自殺に、レーサーとしての生活に展望を見出せなくなっていた。そしてマルコの死を引き摺りながらチョッチもペペたちとジャパンカップに出場する。 前作「茄子/アンダルシアの夏」では袋小路のような鬱屈感を突き破るようにペダルを漕いで突っ走っていたペペだったが、本作では、マルコの死の悲しみから抜け出せないチョッチがペペと二人、熾烈な優勝争いレース展開の中で、極限に挑みペダルを漕ぎ続けることで壁を乗越える。 「アンダルシアの夏」よりも選手の内面に光をあて、孤独と限界の極限でペダルを漕ぎ続ける選手の苦悩を描いている。 本作は、アンダルシアのぎらつく太陽と風の中の抜けるような解放感や、レースもグランツールに比べて大集団レースの臨場感はないけれど、レースシーンのスピード感溢れる映像は変わらない。 ロードレースに参加した人なら、きっとこんな映像に共鳴、共感するものがあるだろうと思うけれど、自転車素人には前作「茄子/アンダルシアの夏」の方が人間ドラマとしても楽しめる作品かなって思う。 走ることが苦悩なら、自らを解放させるのも走ることでしか得られないんだろう。 好きだから走る。 勝つために走る。 今日は俺達の日だ。 「茄子/アンダルシアの夏」でペペが目にする大きな牛のシルエット。 1937年のツール・ド・フランスで伝説的な勝利者となったロジェ・ラペビー。存命するツール・ド・フランスの最年長優勝者でもある彼を撮ったドキュメンタリー「行け!ラペビー(Vas-y Lapébie!)」でラペビー氏は「自分自身を愛するよりも自転車への愛情の方が勝る」と言い切る。 「アンダルシアの夏」でペペが、これからも勝ち続けてフェラーリ買って豪邸に住んでやるんだ!…とやけくそ半分でアンヘルにわめいていたけれど、ラペビー氏もかつてはポルシェも船も持っていた時もあった。しかしそれも今はなにもかも失ったけれど、自転車がある。人生、何が起きていつ死ぬか分からない。自転車に乗りながら死ねたら最高だ。美しいだろう?」と語る。 自転車レーサーとは、最後は、「自転車が好きだ」「走るのが好きだ」ここに尽きるんだろう。 そんなことが感じられた本作だった。 監督: 高坂希太郎 アニメーション制作: マッドハウス 演出: 高橋敦史 原作: 黒田硫黄 脚本: 高坂希太郎 撮影監督: 加藤道哉 美術監督: 田中直哉 編集: 瀬山武司 音楽: 本多俊之 CGI監督: 丹治まなみ エンディングテーマ: 忌野清志郎『自転車ショー歌』 キャラクターデザイン: 高坂希太郎 作画監督: 吉田健一 声の出演: 大泉洋(ペペ・ベネンヘリ)/山寺宏一(ジャン・ルイージ・チョッチ)/大塚明夫(マルコ・ロンダニーニ)/佐藤祐四(ギルモア)/白戸太朗(実況アナウンサー)/今中大介(解説者)
by mchouette
| 2008-05-23 00:01
| ■映画
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