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THE HUNTING PARTY
2007年/アメリカ、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ/103分 at:テアトル梅田 <ネタバレ> 「雑誌『Esquire』に掲載された記事を基に、ボスニア紛争の大物戦争犯罪人を追跡する命知らずな3人のアメリカ人ジャーナリストの姿を描いた作品」というのが本作の紹介内容。 予告編みていたら、本音満載のもうちょっとパンチの効いた作品かなって思って劇場まで足を運んだんだけれど…… テイストしては、ハリウッド的な柔さはあるかもしれないけれど、エミール・クストリッツァ張りのブラック・ユーモア満載のイケイケ作品か、あるいはダニス・タノヴィッチ監督の「ノー・マンズ・ランド」のような徹底してシリアスなブラック・コメディでボスニア紛争を描いたような作品かな、って勝手に想像したのだけれど……。 ![]() すっかり落ち目になった元花形レポーター、サイモン役のリチャード・ギアといい、相棒カメラマン、ダック役のテレンス・ハワード、そこに加わったのが父親が副社長でコネ入社の新米プロデューサーのベン。この3人の雰囲気もユニークで、結構魅力的に映ったんですけどね…。 かつてコンビ組んでいた頃のサイモンとダックのボスニアでのエピソードは結構リアルで迫力もあって、その凸凹コンビぶりも面白かったし、新米プロデューサーのベンジャミンが加わってのユニークな珍道中の始まりに、これから後半は大スクープの大騒動が…と思いきや。 サイモンがサラエボに戻ってきたのも、愛する女性を失った男の悲哀が漂っていて……確かにそれも人を動かす原動力にはなるのだけれど、前半でダックに「死の恐怖でアドレナリンが噴出す感じが勃起モノの世界」の紛争地域で、だからこそ生きている実感がビンビンもんと、戦場カメラマンがよく口にする言葉を語らせているンなんら、死と紙一重の命知らずのイケイケ感を後半で見せなくっちゃと思うんだけど、妙に腰砕けで、結局、アメリカを出し抜いた3人のスクープというのも、戦場ジャーナリストたちの、こんなんだったら面白いだろうなっていうそんな内輪のお話みたいで。 CIAもNATOも政治犯を必死に追っているけれど実はその裏で、といったとっくに皆が知ってるほどのオフレコ話などの暴露はしているけれど、ボスニアの町の建物に生々しく残る戦争の傷跡も映し出されているんだけれど、突込みの台詞なども盛り込んでいるんだけれど…… 見終われば、なんとも安直なと……。 でも、まあ、これはこれで、ユニーク・トリオでこれなりに面白かったけれど、敢えて劇場まで足を運ぶほどの作品でもなかったなって思う。 あ~ぁって思って、本作の舞台となっているボスニアと同じくバルカン半島にあるマケドニア共和国出身のミルチョ・マンチェフスキ監督の「DUST ダスト」 「ビフォア・ザ・レイン」を帰ってからすぐに再見してやはり感動感動で、感動の勢いで記事にし(記事するまで録画したのを削除できない質なもんで)、こちらも一気に記事アップします。週末は一泊でちょっと出かけるので……。 共に旧ユーゴスラビア出身のエミール・クストリッツァ「アンダーグラウンド」やダニス・タノヴィッチの「ノー・マンズ・ランド」では、あそこまで徹底したブラックでおもいっきり状況をコケにし蹴とばしつつも、二人の作品にはなんともいえぬ愛惜と悲哀感が漂うのは、ボスニア紛争の痛みを味わった人間だからこそなのだろうと、本作のその柔さと楽観主義に、やっぱりハリウッドだわと痛感する。ダニス・タノヴィッチ監督自身もボスニア軍のカメラマンとしてボスニア紛争を味わっている。「ノー・マンズ・ランド」で「何もせず見ているだけなんですか?」と一人の国連兵士が上司に問いかけ、その答えが「何もしないのが国連だ」という台詞などは、まさにきつい一言だったわ。あれだけ意気込んで正義感を見せていた国連兵士だとジャーナリストだのが、やばくなるとそそくさと頬被りしてその場をあたふたと後にするとこなども、きつい一言。戦っている側として戦場で味わった思いなのだろう。結局、後に残されたのは透き通るような青空と、その青空を地雷を敷いて身動きできず青空を見るしかない兵士が一人……。 ![]() 監督: リチャード・シェパード 製作: マーク・ジョンソン/スコット・クルーフ/ビル・ブロック 製作総指揮: ボー・ハイド/マーティン・シュアーマン/アダム・メリムズ/ポール・ハンソン 原案: スコット・K・アンダーソン 脚本: リチャード・シェパード 撮影: デヴィッド・タッターサル プロダクションデザイン: ヤン・ロールフス 衣装デザイン: ベアトリス・アルナ・パーストル 編集: キャロル・クラヴェッツ=エイカニアン 音楽: ロルフ・ケント 音楽監修: リサ・リチャードソン 出演: リチャード・ギア/テレンス・ハワード/ジェシー・アイゼンバーグ/ダイアン・クルーガー/ジェームズ・ブローリン/ジョイ・ブライアント/マーク・イヴァニール/ゴラン・コスティッチ/ディラン・ベイカー
by mchouette
| 2008-05-16 14:22
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