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ヌーヴェルヴァーグなんて知らないよ。 でも、映画観ていて、私の感覚とか心情、その時の意識とかが映像で描き出されていて、「私たちの映画!」そんな感覚で惹きつけれる映画作品が、いわゆるヌーヴェルヴァーグと呼ばれる映画作家の作品だった。 始めて触れたのは大学に入って間もなく。ランボーの詩が散りばめられたジャン・リュック・ゴダール「気狂いピエロ」 地中海でボートに乗ったジャン・ポール・ベルモンドが「僕は地中海に浮かぶ大きな一つの疑問符だ!」なんて叫ぶ映像なんて、今までの映画になかったシーン。 「見つけた」 「何が?」 「永遠が…」 こんな映像で、私たちの時代を描いているなんて! 私の中に今まであった「映画」という概念とは大きく異なる。 私の感覚がそこに描かれている。 自分自身を投影したものがそこにある。 京都の場末の劇場「京一会館」で監督特集などあるとオールナイトで観にいったものだ。映画が好きだったのか、そんな時間と空間が好きだったのか……私の青春の一ページ。 映画を観るというより、映画を通して自分探しをしていたような、私のそんな時代に出会ったヌーヴェルヴァーグの作品たちはリアルタイムではないけれど、とても新鮮だった。 あえてヌーヴェルヴァーグって意識もなかった。 そんなヌーヴェルヴァーグ長編映画第一作とされる「美しきセルジュ」(1957)。 これ以前にも自主製作映画はあったけれど、批評家たちから評価され、商業的にも成功を収め、ヌーヴェルヴァーグ作品が世間に認められた初めての作品ということで、クロード・シャブロルの「美しきセルジュ」が自主制作のヌーヴェルヴァーグ長編映画第一作となり、この作品からヌーヴェル・ヴァーグはスタートした。そして短編映画第一作は、ジャック・リヴェットの「王手飛車取り」(1956)。 映画批評誌『カイエ・デュ・シネマ』の編集部に出入りしていた、のちにヌーヴェルヴァーグの作家たちと呼ばれる、新しい映画に情熱を燃やす若者たちがみな貧しく一間暮らしの中で、富豪の娘と結婚していたクロード・シャブリエルは、妻の伯母の遺産を相続したことでAJYUM(アジム)という映画プロダクションを設立し、アジム・プロの第一回作品として、ジャック・リヴェットと共同で脚本を執筆し、プロデューサーになって、シャブロルのアパートで撮影した「王手飛車取り」(1956)。この短編が成功し、続いてフランソワ・トリュフォーが「あこがれ」を製作し、恋人たちが映画館で見る映画がこの「王手飛車取り」。そしてこの「王手飛車取り」にはトリュフォー、ゴダール、ロメール、シャブロルらが挙って出演している。競い合い、刺激しい、協力し合って新しい映画作りに燃えていた当時の熱い空気がドキドキするほど伝わってくる。 伯母の遺産で始まったヌーヴェルヴァーグ。 本作「美しき「セルジュ」では、そんな皮肉も込めてか「遺産相続したマヌケ」な役でシャブロル自らがワンカットだけ出演していて、彼らが敬愛するヒッチコックを真似たのかしら。 この映画は、ジャック・リヴェットの初期作品にはまり、初監督作品で日本未公開の「王手飛車取り」を観ようとしたら「美しきセルジュ」も収録されていた。 どうしてかなって思ったけど、ヌーヴェルヴァーグはこの二つから始まり、ともにシャブロルが伯母の遺産で設立したAJYUM(アジム)プロの作品ということだったのだ。
by mchouette
| 2008-05-06 00:00
| ■映画
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