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Die Marquise von O…
1975年/西ドイツ・フランス/105分 エリック・ロメール作品は、現代物しか見ていなかった私には、こんなコスチューム劇はちょっと興味を引く。ドイツ・ロマン派を代表するクライストの短編小説を忠実に映画化したとのこと。 撮影は今回もネストール・アルメンドロス。夜の室内はロウソクのみ、昼は自然光のみで撮影された繊細な映像。ロメールとアルメンドロスは絵画のような映像を目指したという。 蝋燭の光のみの撮影は、ネストール・アルメンドロスはフランソワ・トリュフォー「野生の少年」ですでに試みている。 「ロウソクの光」だけで撮影した映像というのは、製作意欲をそそり刺激するのだろうか。キューブリックも「バリー・リンドン」で、自然光とロウソクの光だけで撮影を行っている。彼はロウソクの光だけで撮影するために、NASAのために開発されたレンズをこの映画のために使用したのは有名な話だ。 ![]() 物語は、 フランス革命直後の北イタリアのM市。身に覚えのない妊娠をしたO侯爵夫人は、子供の父親に名乗り出るよう呼び掛ける奇妙な新聞広告を出す。その数カ月前、Mの要塞がロシア軍に陥落した。司令官である大佐の娘O侯爵夫人はロシア軍の兵士達に襲われそうになったところを、ロシア軍大尉であった伯爵に助けられ、庇護される。無事に家族の元に戻った侯爵夫人の元にロシア軍大尉が訪れ、赴任する前に、今すぐにでも結婚したいと性急な申し出をする。亡き夫に操をたてる夫人はその申し出を保留にし、大尉は赴任先へと…。そのうちにO侯爵夫人に妊娠の徴候が現れる。 父親は誰なのか? といった謎解きも絡め、娘である公爵夫人の妊娠をめぐる両親の心情、観に覚えのない妊娠にも毅然とした公爵夫人の気高い生き様、そして大尉の公爵夫人への愛は……といったそれぞれの心情、心の綾が丁寧にそして繊細に描かれていて、とても上品な趣きのある作品。しかし優雅さの中にも人を引きつけるリズミカルな展開はロメールらしい。そして、ロメールらしい味わいのある感動のエンディングも。 1976年カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞している。 他にも歴史物を手掛けているようだが、どれも未見の私にこの作品で、これからの放映作品に期待が大きい。 ロシア軍の若き大尉をブルーノ・ガンツが演じている。真っ白な軍服を身にまとい、まだまだスレンダーだった若き日のブルーノ・ガンツにはちょっと驚き。(上の写真で膝まづいている方) 監督: エリック・ロメール 製作: バルベ・シュローデル クラウス・ヘルウィヒ 原作: ハインリッヒ・フォン・クライスト 撮影: ネストール・アルメンドロス 音楽: ロジェ・デルモット 出演: エディット・クレヴァー ブルーノ・ガンツ
by mchouette
| 2008-03-29 00:00
| ■映画
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