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![]() 2007年/フランス・イギリス・チェコ /140分 at:ナビオTOHOプレックス オフィシャル・サイト http://www.piaf.jp/ いまや伝説となったシャンソン歌手 エディット・ピアフ 詩人ジャン・コクトーは彼女を「聖なる怪物」の一人に挙げ、そして「マダム・エディット・ピアフには天賦の才がある。真似は出来ない。彼女の以前にもエディット・ピアフはなく、今後も決してないだろう」と言わしめたエディット・ピアフ。 そして今は亡き越路吹雪が若い頃パリでピアフの歌を聞き、「彼女の歌う歌は本物だ、私のは歌じゃない」とその衝撃を語り、パリにいる間ピアフのステージを毎日聞きに通ったという。 「HYMNE A L’AMOUR/愛の賛歌」は、越路吹雪の代表的な歌でもあるが、このピアフが作詞した歌を越路吹雪が日本語で歌うにあたり、あらたに日本語で作詞し、作詞家、岩谷時子の誕生ともなった「愛の賛歌」。ピアフの曲の中では馴染みの深い曲だろう。 貧しさの中で生まれ、父母から養育権を放棄された形で、母方の祖母の家、ついで売春宿を営む父方の祖母の家に預けられ、7歳から大道芸人の父に連れられ路上で歌い、……映画の中で彼女が何か芸を見せろと追い立てられ思わず歌う「ラ・マルセイエーズ」 。彼女の歌に感動した人々は帽子にお金を入れてくれた。初めてお金を稼いだ日。 歌という天賦の才がなければ、そしてその才能を、偶然にもクラブ経営者のルイ・ルプレが見出さなかったら、彼女は路上で春を売る女性としてその一生を終えていたかも知れない。エディット・ピアフはそんな世界で生まれ、愛に満ちた生活も、愛されることも知らず、世間に悪態をついて生きてきた彼女の人生。1915年に路上で生を受けてから1963年短い生涯を閉じるまで……。 そんな彼女の人生が、彼女の歌にある力強さでもあるのだろうか。こんな小柄な身体のどこにこれだけの声量と、生きる強さを感じさせるパワーがあるのかと、CDで彼女の歌を聞くたびに思う。 48歳という短くも波乱に満ちた彼女の人生を改めて映像でみる思いの本作だった。 ボクサーのマルセル・セルダンとの激しい恋。客席に恋人マルセルが聞いている。喜びに溢れたピアフが歌う 「LA VIE EN ROSE/バラ色の人生」 。そしてそのコンサートでマレーネ・デートリッヒから声をかけられたピアフ。マレーネ・デートリッヒは実物よりも優し過ぎたかなとは思った。 これが短いけれど彼女の幸せの絶頂の時だったのだろう。だがマルセルには家庭があり、毎晩家に電話する彼の姿を見てみぬ振りをするピアフ。家庭を大切にするマルセルには離婚する気はないことを知りながらの恋だった。それでも彼女にとって愛する人、愛してくれる人がいることが幸せだったのだろう。彼が試合に勝った日、ピアフはホテルの彼の部屋へと続く廊下に薔薇の花を散らし彼を祝った。 マルセルを思いながら「HYMNE A L’AMOUR 愛の賛歌」の詩をノートに書き綴るピアフ。そして「愛しているなら今すぐ飛行機で会いにきて」請うたために、彼が乗った飛行機が落下して帰らぬ人となったマルセルとの衝撃の別れ。 そして酒とドラッグに蝕まれていく身体。途中で歌えなくなり楽屋に戻るも、幕を閉めようというマネージャールイの決断に、泣きながら「歌わせて!歌を取らないで!」懇願し、注射を打って再び舞台に立って歌った「PADAM PADAM/パダン・パダン」けれど歌っている途中舞台で倒れてしまう。 そんなピアフの状態で、オランピア劇場での公演が危ぶまれていた時、ミシェル・ヴォーケルとシャルル・デュモンの作詞・作曲のコンビが携えてきた一つの曲。「これは私の人生よ、この歌で私はオランピア公演で歌うわ」といって再び舞台に立つ力を与えた曲。 「NON,JE NE REGRETTE RIEN/水に流して(私は後悔しない)」 ピアフの歌が堪能できた本作でもあった。 波乱に満ちた人生だからか、かなり激情的なエディット・ピアフ像だったが、そんなエディット・ピアフを見事に演じたマリオン・コティヤールには拍手を贈りたい。とくにステージで歌うシーンはピアフになりきったような演技だった。 そして本作で、ピアフのマネージャーとして数十年間、彼女に付き添ってきたルイ・パリエ役のパスカル・グレゴリー。パトリス・シェロー作品には欠かせない存在でもある彼だが、ちょっとくどさを感じていたけれど、本作の彼は素敵だった。 48年間という短い人生を歌を抱きしめ駆け抜けた一人の女性の人生。愛を知らず、愛を求めて掴んでもその手からすり抜けていった人生。歌で愛を語り、人生を語り、人々を笑わせ、人々を酔いしれさせたピアフ。堪能して席をたった140分だった。 監督:オリヴィエ・ダアン 製作:アラン・ゴールドマン 脚本:オリヴィエ・ダアン / イザベル・ソベルマン 撮影:永田鉄男 美術:オリヴィエ・ラウー 衣装デザイン: マリット・アレン 編集:リシャール・マリジ 音楽:クリストファー・ガニング 出演: マリオン・コティヤール (エディット・ピアフ) シルヴィー・テステュー (モモーヌ) パスカル・グレゴリー (ルイ・バリエ) エマニュエル・セニエ( ティティーヌ) ジャン=ポール・ルーヴ( ルイ・ガション) ジェラール・ドパルデュー( ルイ・ルプレ) クロチルド・クロ (アネッタ) ジャン=ピエール・マルタンス (マルセル・セルダン ) カトリーヌ・アレグレ (ルイーズ) マルク・バルベ (レイモン・アッソ ) カロリーヌ・シロル (マレーネ・デートリッヒ) マノン・シュヴァリエ エディット・ピアフ(5歳) ポリーヌ・ビュルレ エディット・ピアフ(10歳)
by mchouette
| 2007-09-30 00:00
| ■映画
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