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LE ROI DANSE 2000年/ベルギー・フランス・ドイツ/115分 太陽王ルイ14世と音楽家リュリ 「太陽王」と呼ばれたフランス国王ルイ14世(ブノワ・マジメル)。 フランスの絶対君主と呼ばれたルイ14世が優れた舞踊家だったことを本作で初めて知った。 5歳で国王の椅子に就きながら、実権は母親とその愛人の手に握られていたルイは、舞踊によって人民の崇拝を獲得していた。というより、若きルイにはそれしか、自分を発露する途がなかった。そんなルイを賞賛し、彼を輝かせるためだけに心血を注ぎ3000曲も作曲した音楽家であり舞踊家であった一人の男がいた。イタリアから来たリュリ(ボリス・テラル)。若きルイもリュリの音楽に心奪われ、彼を寵愛する。 権力闘争と陰謀と愛憎が渦巻く宮廷内部の世界。ルイとリュリの愛と確執。芸術を愛するルイとリュリのナルシズムの世界。そして一流の舞踊家でもあったルイが見せる華麗な舞踊と全編に流れるバロック音楽で綴られた華麗な世界。フランス映画だからこそ描きえた世界。 ルイが金粉に身を包んで踊ったと伝えられるダンスなどバロック・ダンスの再現。クラッシックバレイの原型。本作でルイが踊るダンスは、バロック・ダンスのステップに忠実に振付けられたという。そしてリュリが作曲した3000の楽曲から45曲をセレクトして演奏されるバロック音楽。 リュリとモリエールが演じた喜劇と音楽を融合させた舞台劇の再現。ヴェルサイユ宮殿ロケ。 映画ファンならずとも堪能できる魅惑的な作品。 フランスは疲弊している。新しい血と太陽が必要だ。 22歳になった青年ルイは国王としての全権力掌握を目論み政治の一新を宣言し、母と激しく対立する。ルイは王立舞踊アカデミーの設立を命じ、音楽と舞踊芸術の確立を目指す。そのルイにつき従い芸術家としての地位の確立を目指すリュリと反骨の劇作家のモリエール。 国王の寵愛があっての芸術家の命。 自分の楽曲でルイが踊り、ルイが光り輝くことは、音楽家としてリュリの名誉であり、リュリの権力を示し、宮廷音楽家としてのゆるぎない地位の証でもある。そしてルイの踊る姿が我が歓び、愛であるリュリ。ルイの愛と命がリュリの命でもあった。また男色家であったリュリは一人の男としてもルイを激しく愛する。師弟愛、主従愛、そして生身の人間としての愛。そんなリュリの音楽に惹かれながらも、「王に友はおらぬ」と王は孤独なものとリュリの愛を斬捨てるルイ。 自らの王権を確立した国王ルイと宮廷内で音楽監督としての地位にまで上りつめたリュリ。権力を我が手に獲得した二人の関係は、自尊心と権勢を誇り、競いあい、グロテスクな様相を見せ始める。リュリのモリエールに対する裏切り。舞踊に肉体の限界を感じたルイが踊らなくなったリュリの飢餓感……。壊疽に冒された足を切るより、自らの命と引き換えに王と躍った足を選びとったリュリ。 愛憎と権力欲渦巻く感情表現を描いた生々しさと、バロックの華麗な世界の融合が描き出す独特の世界。監督は「カストラート」のジェラール・コルビオ。さすがです。 久々の再見。存分に堪能しました。 監督:ジェラール・コルビオ 製作:ドミニク・ジャンヌ 原作:フィリップ・ボサン 脚本:アンドレ・コルビオ/ジェラール・コルビオ/エーヴ・ド・カストロ 脚本協力:ディディエ・ドゥコワン 撮影:ジェラール・シモン 美術:ユベール・プイユ 衣装:オリヴィエ・ベリオ 音楽監修:ラインハルト・ゲーベル 指揮:ラインハルト・ゲーベル 出演: ブノワ・マジメル ボリス・テラル チェッキー・カリョ コレット・エマニュエル セシール・ボワ クレール・ケーム ヨハン・レイセン イドヴィグ・ステファーヌ エミル・タルディング ジャック・フランソワ セルジュ・フイヤール
by mchouette
| 2007-09-14 00:00
| ■映画
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