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巨匠と呼ぶべきベルイマン監督の訃報にしんみりとしております。今日は先日見た「シュレック3」の予定でしたが、とても、そんな気分ではありません。その後にUPしようと思っていたロシアのアレクサンドル・ぺトロフ監督のアニメ作品を……。私が心惹かれたこんな画に哀悼の気持ちを込めて、ベルイマン監督のご冥福を祈りたいと思います。 19世紀末のロシアを舞台に、ロシアの文豪ツルゲーネフに捧げる、甘くて残酷な思春期の物語。 ![]() 2006年/ロシア/27分 at:シネ・ヌーヴォ 本作は、映画配給事業をスタートさせた三鷹の森ジブリ美術館による第1回配給作品。 昨年公開されたようですが、大阪では、どうだったのでしょうか? 私が観たのは先日のこと。三鷹の森ジブリ美術館第2回配給作品のフランスのアニメ作品「アズールとアスマール」上映の関連作品として上映されたものです。(「アズールとアスマール」は近々UPの予定) この作品の上映館は中心から外れた場末にあるのですが、劇場へ向う途中、中年の女性たちが2.3人連れ立って私と同じ方向に歩いてられる。映画館に行かれる様子だけれど初めてみたい。てっきり私と同じ作品を見られる方たちだと思い、地味だけど口コミなのかな?いい作品はみんな反応が早いなって思ってました。小さな劇場だから入り口付近は女性、特に中年の方たちが多くて驚きました。「?」皆さん、カンヌでグランプリ受賞した「殯の森」を観に来られていたんです。95%は女性。受賞作品は強いですね。「春のめざめ」はほんの数人。細々と観ました。こんな、いい作品、ついででもいいから森が終わったら春も観てよ!この画に反応して!って思ってしまいました。まぁ、好みでしょうから、いいですけどね… ロシアのアニメーション作家のアレクサンドル・ペトロフ監督の作品です。 上にアップしたように、印象派を思わせるような油彩画をベースにした映像に惹かれました。 ガラス・ペインティングという手法で、ガラス板の上に油絵の具で、おもに指を使って描き、そのあと細かいところは筆で仕上げていく。それを少しずつ変えながら撮影していく。アカデミー短編アニメ賞を受賞した「老人と海」(1999)のメイキング・フィルムを見ましたが、非常な忍耐と繊細さが要求される作業。細かいところはスタッフが分担して筆やコンピューターを使うそうですが、ベースはペトロフ監督が自身のイメージに従って指で描いていく。一枚一枚。手仕事、職人仕事を感じます。「老人と海」では30分ほどの作品ですが29,000枚の油絵を描かれたそうです。本作は完成までに3年かかったそうです。 ![]() こんな画風が、ツルゲーネフの『初恋』の世界に迷い込んだような…… アニメーション作品というのに少し抵抗を感じてしまうほど。思春期の初恋の淡いときめきと性への目覚め。少年の夢想の世界を独特の画風で表現している。実写では描ききれない表情がありました。 ![]() 16才の少年アントンが好きになった相手は、 同じ年頃の少女パーシャと、 そして、もうひとり…25才のセラフィーマ 物語のいくつかのシーンを抜粋しました…絵のタッチが分かっていただけると嬉しいのですが。そして物語の雰囲気も…… 16回目の春。 ぼくは、今、『初恋』を読み終えたばかりだった。 「愛しい女(ひと)!」 思わず呼びかけた。空想の中の誰かに… その面影にパーシャの姿が重なる。パーシャは貧しい、みなしご。うちの小間使い。 ふと思う……。ぼくたち 結婚したら? パーシャは野に咲くユリの花のよう。 神様、助けてください。 ぼくを責めないでください。 ぼくは彼女を清らかに愛したいのです! ![]() ![]() 女神に出合ってしまった! きみは、ぼくをさしつらぬいた稲妻 きみは天空の花 きみのまなざしに、心うたれたぼく ああ、せめて花びらを落として いったい、ぼくは何がほしいんだ? 愛、ただ愛だけだ………。 ![]() パーシャの声が聞こえたような気がした。 「ああ、パーシャ!きみはどこにいるの?」 ![]() 失われたぼくの初恋を悼んで、悲しみ、泣いた。 あの春はもう二度と戻ってこない………。 わずか27分間の短い物語。独特の美しい映像に郷愁をさそうような懐かしさを感じました。 ![]() 監督:アレクサンドル・ペトロフ プロデューサー: ドミトリー・ユルコフ コンスタンチン・エルンスト 三浦啓一 吉村隆 エグゼクティブプロデューサー: オリガ・ラリオーノヴァ リュボーフ・クズネツォーヴァ リュドミーラ・バストルィキナ 原作:イワン・シメリョフ 脚本:アレクサンドル・ペトロフ 撮影:セルゲイ・レシェートノコフ 美術監督:アレクサンドル・ペトロフ 音楽:ノーマン・ロジェ
by mchouette
| 2007-08-01 00:00
| ■映画
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