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いろんな役に挑戦する彼女よりも、彼女の持つ知性と優雅さにあう良質で品位のある作品を観たいと思う。そんな女優。
映画「抱擁」を見て、ジェニファー・イーリーがますます美しくなっていた。 そして、愛する人を見つめる彼女の暖かみのある眼差しは、やはり彼女の魅力。 どの作品をみても、彼女のじっとみつる眼差しがある。 彼女の出演作の中のその眼差しに触れてみたい。 Jennifer Ehle 1969年生まれ アメリカ出身 日本では「ジェニファー・エール」という表記が多いけれど、ウィキペディア(Wikipedia)によると、発音は"EE-lee"なので「イーリー」の方が正確ということらしい。 私はジェニファー・イーリーと表記します。 出演作 「バック・ビート」1993年→未見 「高慢と偏見」1995年 「オスカー・ワイルド」1997年 「太陽の雫」1999年 「抱擁」2002年 彼女の上品で優雅な雰囲気から、ずっとイギリスの女優だと思っていたらプロフィールをみるとアメリカ出身と知って意外な気がしたけれど、彼女の母親のローズマリー・ハリスはイギリス出身の女優ということで納得。父親は作家。映画よりも舞台を中心に活動をしているそうだ。 ジェニファーのお母さんはスパイダーマンのメイ叔母さん! 「高慢と偏見」Pride and Prejudice イギリスBBCが1995年に製作した、3回シリーズ全編で約5時間のTVドラマ。 主人公のエリザベス・ベネット役で初めて彼女を見た。26歳。 コリン・ファース目当てでみた「高慢と偏見」だったけど、彼女が演じるエリザベスが魅力的だった。 ![]() ベネット家の五人姉妹の次女。愛称はリジー。知性と才気にあふれ、鋭い観察眼を持つ女性。けれどその知性を優しい微笑で包み隠す術も知っており、一家の中で、次女らしい目配り、気配りのできる包容力のある女性。でも決して男性に媚びず、自立心の旺盛な女性。 ひたと相手の目をみて、話をするエリザベス。そんなエリザベスの眼差しに、コリン・ファース演じるダーシー卿が一目で恋におちてしまう。「高慢であれ」と幼い頃から教え込まれた彼は、彼女の姿を目で追いながらも、顔はあくまで苦虫を噛み潰したような、にこりもしない。 大地主で自尊心が強く、その態度は高慢に見えるけれど、実はとても生真面目で誠実な紳士。こんな女性なら、ダーシー卿が一目で恋におちるのも分かる。 「ジェニファー・イーリー=エリザベス・ベネット」こんな図式ができるくらいぴったりの役だった。 ![]() ![]() 映画タイトル「プライドと偏見」 主役のエリザベスにキーラ・ナイトレイ ダーシー卿にマシュー・マクファディン。知らない俳優。 このときキーラ・ナイトレイは20歳。 脇を固める俳優人も、風景も良かったけれど、主役の二人が…… しっとりと落ち着いたBBCドラマの「高慢と偏見」を見ている私には、若いだけのイケイケに少々げんなり。ジェニファーが演じたエリザベスのあの知的で品位を感じさせるエリザベスを見ていた私にはキーラナイトレイ演じるエリザベスは、キャンキャン吠えるスピッツかプードルみたいしか映らなかった。おまけにダーシー卿ときたら、エリザベスと互角の力関係のはずが、始終引きずられっ放しで、プライドもなにもあったもんじゃない……。 エリザベスのお父さん役ドナルド・サザーランド見に行ったところもあるから、まぁ、いいっか 「オスカー・ワイルド」Wilde 1997年/イギリス/117分 ![]() ヴィクトリア朝時代のイギリス文学作家の一人であるアイルランド出身の作家、劇作家オスカー・ワイルドと彼の恋人であったアルフレッド・ダグラスとの関係を描いた作品で、ジェニファーはワイルドの妻コンスタンス役を演じていた。 スカーレット・ヨハンソン主演「理想の女」(2004年)はオスカー・ワイルドの戯曲「ウィンダミア卿夫人の扇」が原作。日本では「幸福の王子」という物語が知られているでしょうか。 オスカー・ワイルドの若い恋人であり、彼の人生を狂わすアルフレッド・ダグラス(通称ボジー)にジュード・ロウ。オーランド・ブルームも端役でちらっと映像に映っている。 互いに惹かれあって結婚をし、可愛い息子を二人まで生まれたのに、その夫が同性愛者であった。同性愛者には実刑が科せられる時代。ボジーとの同性愛関係が発覚して投獄され有罪判決を受けた上、破産宣告をされる。 イギリスは同性愛者に対しては特に厳しい国。同性愛者と判ればまさに財産没収、お家断絶。20世紀初頭のイギリスを舞台に同性愛者として生きる道を選んだ一人の青年の魂の軌跡を描いたE.M.フォスターの「モーリス」は映画化もされたが、原作は1914年に執筆したが、すぐに発表できず実際に活字の日の目を見たのは1971年。作中でもオスカー・ワイルド裁判について触れるシーンもでてくるし、クライブがモーリストの愛を絶ち偽装結婚したのも同性愛が世間に知れることを恐れてのこと。映画「アナザーカントリー」もソ連がイギリスの上流階級の同性愛者に、密告と引き換えにスパイ活動を強要してという事実に基づいた作品。「オスカー・ワイルド」の中で法廷シーンが出てくるが、言葉の解釈についてワイルドの芸術家の視点と裁判官の視点が全くかみ合わないまま裁判が進んでいく様も描かれていて、当時の同性愛に対する意識もうかがえて興味深い。 ![]() 監督:ブライアン・ギルバート 製作: マーク・サミュエルソン/ ピーター・サミュエルソン 脚本:ジュリアン・ミッチェル 撮影:マーティン・フューラー 音楽:デビー・ワイズマン 出演: スティーヴン・フライ ジュード・ロウ ヴァネッサ・レッドグレーヴ ジェニファー・イーリー マイケル・シーン 「太陽の雫」Sunshine 1999年/オーストリア・カナダ・ドイツ・ハンガリー/180分 20世紀のハンガリーを舞台に、2つの大戦を背景に、歴史の波に翻弄されたあるユダヤ系一族の3世代にわたる栄華と苦難の歴史を描いた物語。 一家の秘伝レシピの薬草酒で一代で財を成したエマヌエルの息子イグナツ。そのイグナツと美しい従妹ヴァレリーとの間に生まれたアダム。そして、アダムとハンナとの間に生まれたイヴァン。この3世代にわたる男をレイフ・ファインズが一人で演じ、それぞれの個性と、形を変えて脈々と受け継がれる「血」ゆえの性(さが)を見事に演じていた。 彼らの悲劇は、優秀であるがゆえに国家にその優秀さを求められる。そして彼らの悲劇は、そんな国の意思に忠誠であらんとし、自己を喪失していったこと。そして最後はユダヤ人であるために切り捨てられる運命にあったこと。 ![]() そんな時代に翻弄される男たちの中にあって、イグナツと結婚したヴェレリーは、夫、息子、そして孫と3世代にわたる一族の男を見続け時代を生き抜く。 従兄弟同士だけれど愛しあうイグナツとヴェレリー。近親結婚を躊躇うイグナツに対し自分の愛を貫こうとするヴァレリー。堂々と自己主張をする進取的な気質の彼女は、若い頃からカメラに興味を持ち、3世代にわたる家族の歴史を写真に撮り続ける。写真を通じて「人生の美しさ」を撮りたかったという。3世代を生き抜いたヴァレリーを演じたのがジェニファー・イーリー。 ここでも一族の男たちを見つめる彼女の眼差しが光っていた。 晩年のヴァレリーを彼女の母親のローズマリー・ハリスが演じていた。 国家の意思を己の意思として、それを貫こうとする男と、自分の意思に従って生きる女。 そんな男と女の生き方の違いも興味深い作品だった。 監督・脚本:イシュトヴァーン・サボー 製作:ロバート・ラントス/アンドラス・ハモリ 脚本:イスラエル・ホロヴィッツ 撮影:ラヨシュ・コルタイ 美術:ジュジャンナ・ボルヴェンデーグ 音楽:モーリス・ジャール
by mchouette
| 2007-07-08 06:00
| ■映画・雑記
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