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1995年/フランス/26分
*DVD「ホームドラマ」に収録されています。 1995年グルノーブル映画祭グランプリ 「小さな死」 フランス語ではオーガズムに達した状態も意味しているそうです。 心の奥の傷みがひりひりと伝わってくる。 その傷みをあくまでも視覚的な映像で表現する、オゾンの感性が光る傑作。 写真家のポールは家を離れ、恋人の男性と一緒に暮らしている。 赤ん坊のポールをみて父から「醜い子」といわれた彼は、父から愛されていないと思っている。 父親を憎んでいるポール でも父の愛に飢えているポール 父との確執を抱え、6年も会っていない。 死期の迫った父に会いに行ったとき、(病気のせいだが)自分を覚えていない父に、更に絶望を味わう。「無視されるのは慣れているさ」 自分の赤ん坊の写真の上に、 オーガズムに達した自分の写真を貼りつける。 父親のポートレートの目をくりぬき、自分の顔に当てるポール。 自分の顔が父の顔になった。 ポールの父に対する屈折した内面がつたわってくる。 こういう詩的な映像表現にオゾンの天性の才を感じる。 父の葬儀には行かなかった。 「あなたはパパから見放されてる。 あなたはブルジョワ一家の異端児。 ホモだし。 違う?」ポールの気持ちをずばりと言い当てる姉の言葉。 姉も又、父の期待にそう娘として、父の呪縛に苦しんでいた。 「家を出て、恋人に愛されているあなたが羨ましい」と訴える。 姉から手渡された父がポールに遺した箱 中には父が若い頃撮った写真の束が… 「ポールへ」と書かれた封筒を開けると プールの中の父と赤ん坊だったポールの写真 愛しげにポールを抱きしめ顔にキスしている父の姿 愛情溢れる1枚の写真 父が死んだ そしてポールの中にあった何かが死んだ。 ささやかな事だけど、彼を大きく覆っていたもの。 そしてポールの中に何かが生まれた。 父と息子の確執 オゾンもきっといくつかの確執を経たんでしょうね。 この作品、胸がひりひりしました。 この傷みをこんな形で映像にしている。 豊かな感性に裏付けられたイマージュ感じます。 <余談てすが…> ポールは華奢な体つき 恋人はマッチョなラテンの香りのする男 マッチョな男が女房役で、料理作って、お掃除して、 「ポールに愛されてるだけで幸せなの」と言わせてる。 「華奢な男とマッチョ男の組合せ」はオゾンの好みかしら 「サマードレス」のゲイ・カップルもこんな組合せ ポールと恋人の生活、結構リアルに描いている。 つい、覗き見趣味が出てきて、プライベートのオゾンを重ね合わせてしまう…… 監督:フランソワ・オゾン 製作:オリヴィエ・デルボスク/マルク・ミソニエ 脚本:フランソワ・オゾン/ディディエ・ブラスコ 撮影:ヨリック・ル・ソー 出演: フランソワ・ドゥレーヴ カミーユ・ジャピ マルシアル・ジャック
by mChouette
| 2007-05-22 00:01
| ■映画
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