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公開初日の先週末は時間の都合がつかず、この週末、何を差し置いても観にいった本作「アルゴ」
ARGO「ゴーン・ベイビー・ゴーン」で、答を探しあぐねている社会テーマに敢えて真っ向から取り組んだ彼の姿勢と意識に、ベン・アフレックってこういう奴だったのか!って彼を観る目が変った。 そして、犯罪者としてしか生きていけない貧民街を舞台にした「ザ・タウン」。 「ザ・タウン」感想をマイ・ブログでこんな文で締めくくっている… いまや監督クリント・イーストウッドの継承者とも言われているベン・アフレック。 役者としては柔でいまひとつの印象だったけど、監督としては硬派で骨太な味をみせてくれるそんなベン・アフレックの監督3作目「アルゴ」 1979年11月。革命の嵐が吹き荒れたイランで、民衆がアメリカ大使館を占拠して、52人の職員を人質にとる事件が発生する。その際、裏口から6人の職員が秘かに脱出し、カナダ大使の私邸に逃げ込んでいた。しかしこのままではイラン側に見つかるのは時間の問題で、そうなれば公開処刑は免れない。にもかかわらず、彼らの救出は絶望的な状況だった。そこで国務省から協力を求められたCIAの人質奪還の専門家、トニー・メンデスはある計画を練り上げる。それは、架空の映画企画をでっち上げ、6人をロケハンに来たスタッフに偽装させて出国させるというあまりにも奇想天外なものだった……(ウィキペディアより) アメリカ大使館人質事件は記憶にあるけれど、その裏でこんな救出作戦が秘密裏に行われていたとは……。 失敗すれば6人の外交官とともに処刑は必至。だけでなく、アメリカが国際的に非常に不味い立場に追い込まれるのも明々白々。それをたった一人で現地に行きやってのけたトニー・メンデスというオ男。成功した後も作戦は極秘扱い。カナダ政府がやったことと公表され、アメリカはカナダ政府に感謝を述べたというオチまでついている。 喜劇にでもなりそうな話だけど、命がけの大芝居。 観ていて、これが日本だったら……ってつい考えてしまう。 トニーのような人間もいないだろうし、 トニーの突飛なアイデアに「面白い」と腹を据えて引受ける映画人もいないだろうし、 中止命令が出たにもかかわらず決行するというトニーのために、CIA長官をねじ伏せ、ホワイトハウスに直訴する上司もいないだろうし、 それよりも第二次大戦では、生命よりも体面を重んじ捕虜になるよりも自決を求めた日本と、捕虜になるのを想定してパイロットたちに情報収集のスパイ訓練をさせて出撃させたアメリカの違いかしら。 当時のイランの状況、空気を見事に再現し、そこにハリウッドの明るさと、CIA内部の緊迫感、カナダ大使公邸に匿われた人質たち、それらを結びつけ人質救出作戦に挑むトニー。 イラン革命勃発までの経緯が絵コンテで語られるオープニング。 そのイラン革命の絵コンテと、脱出寸前の搭乗口手前でストップをかけられ、製作スタッフに偽装した外交官の一人が絵コンテでもって滔々と熱く語る、「アルゴ」なるSF映画のストーリーのその絵コンテと結びつける演出なども上手い。 トニーの提案する救出作戦に対し、懐疑的だったこの外交官。でも彼も少年時代にはこんな冒険活劇に夢中になっていたそんな時代があったことだろう。 組織や肩書きや国家や民族や、そんな枠を超えた一人の人間として、一人一人が自らの正義と良心に対し勇気を持って従い行動した。 逃げ出した6人の行方を一軒一軒しらみつぶしに探す革命軍に対して「いません」と答えたカナダ大使の私邸で働くイラン人のメイドもまた自らの意思をもって行動した。 そんな一人一人の人間としての勇気と良心と正義があってこそのこのドラマだろう。 「史実でなければ誰も信じないよね。イラン情勢、70年代のハリウッド、ストーリーテリングとは何か。この3点について描く格好の機会だと思った」 こう語るベン・アフレック。 役者としてもトニー役で出演。 髭のせいか、今回の彼はなかなかに気骨ある雰囲気。 ベン・アフレックの、監督としての成熟味とストーリー・テイラーの上手さをみせてくれた本作。 ![]() そして、本作で偽映画制作でっち上げという大喜劇の立役者とも言える、ハリウッドの特殊メークの第一人者を演じたジョン・グッドマンと、嘘とハッタリの映画界にうんざりしている一癖ある大物プロデューサーを演じたアラン・アーキンの二人のベテラン俳優がみせる大乗りぶりが、この作品になぜか一層のリアル感をもたらしている。 ![]() 時間があればもう一度観にいってもいいかなって思っているほど。
by mChouette
| 2012-11-05 14:10
| ■映画
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