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TYRANNOSAUR ピーター・ミュランって、無骨で職人気質的な味わいのある役者だとづねづね思っていた。 どうしようもないダメ人間とか、負け犬人生のしがない中年男とか、そんな役に切々たる思いを感じさせ、それでいて役者には不可欠の色気を感じさせる。 特に印象に残るのは「猟人日記」のレズリー役。 そして本作ジョセフ役のピーター・ミュラン! 老いさらばえていく人生の黄昏時にあって、残されているのは自責の念とやりきれなさと、そして苛立ち。そんなダメな男をとことん演じたピーター・ミュラン。そしてその彼がハンナと出会い、ハンナに関わることで……そしてラストで彼がみせる穏やかで優しさに満ちた微笑み。 暖かな眼差し、そして微笑み。 それがどれほどのかけがえのないものか。 それを痛いほど感じるのが思秋期なのかもしれない。 若く見えない未来に胸ときめかせていた思春期には見えなかった人と人との小さな温もりの大切さ。それがいつだって人に生きる希望と、もう一度歩き始める勇気を与えてくれるということを、そんな人と人との絆を身に沁みてわかるのが思秋期だからこそだろう。 そしてハンナを演じたオリヴィア・コールマン。 ほとんど2人芝居ともいえる本作。 熟練した役者だからこその味わいだろう。 監督は俳優として活躍していたパディ・コンシダインの、これが映画監督デビュー作だとか。
by mChouette
| 2012-10-22 10:10
| ■映画
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