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現在公開中の本作。とあるけれど、見ていると、これって、殺人及び横領の罪を着せられた人質交渉人が、無実を訴えるべく人質犯として立て篭もり、自ら指名したもう一人の人質交渉人との間で壮絶な駆け引きをする様を描いたサミュエル・L・ジャクソンとケヴィン・スペイシー主演の「交渉人」(1998年)の高層ビル飛び降りヴァージョンではありませんか。 警察内部の不正。人質救出を名目にサミュエル・L・ジャクソンの口を封じようと躍起になる。これはもう何度か見ているけれど、何度見ても緊迫感は薄れず面白い。 何しろサミュエル・ジャクソンのぎょろりとした肝の据わったあの目と、かたや何を考えているか、それこそ予測不能なポーカーフェイスのケヴィン・スペイシー。 そして真相に気づいたケヴィン・スペイシーが最後の最後で打って出たあの大芝居!観ているこっちもだまされてしまった、見事などんでん返し。 まったくケヴィン・スペイしーときたら。ブライアン・シンガー監督の「ユージュアル・サスペクツ」(1995年)でも見事にやられてしまった、伝説のギャング”カイザー・ソゼ”。 そこへいくと、本作はもう一度見たいと思えるほどの緊迫感や魅力はなかったな。 初めてだとハラハラするだろうけれど、見終わった後は、予定調和のまぁ娯楽作品。こんな映画~って感じでそのまんま鑑賞済みリストにアップされるだけで終わるでしょうね。 主演はオーストラリア出身のサム・ワーシントン。「ターミネーター4」では主演のクリスチャン・ベイルより彼のほうが光っていたんだけどな。「アバター」「タイタンの逆襲」……ハリウッドで生き残るのも大変だ!
by mChouette
| 2012-07-14 00:00
| ■映画
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