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先日記事アップしたドイツ映画「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」でドイツのバンド「SELIG(ゼーリッヒ)」がカバーしたボブ・ディランの同タイトルの曲がラストシーンに優しく哀しく流れていた。
というわけで、ちょっと懐かしくもありで、ボブ・ディランが歌うこの曲が挿入歌として使われ、楽曲提供だけでなくボブ・ディラン自身も出演している本作「ビリー・ザ・キッド/21歳の生涯」を観る。 監督であるペキンパー自身も棺桶屋で登場している。 ![]() PAT GARRETT AND BILLY THE KID かつて無法者たちが派手に動き回っていた西部。近代化の波が西部のこの町ニューメキシコに押し寄せるのも時代の流れ。資本家達が西部開発に乗り出してきた。邪魔なのは人殺しもギャングも朝飯前の無法者達。資本家達はかつて一匹狼の無法者だったパット・ギャレットを金で雇い保安官として、無法者一掃の陣頭指揮をさせる。 パット・ギャレットに泣く子も黙る風情のジェームズ・コバーン。 そんなパットが息子のように可愛がっていたのが、資本家達の頭痛の種ビリー・ザ・キッド。パットの警告も「俺は今が良ければそれでいんだ。」と馬耳東風のビリー。 ビリーには歌手で俳優のクリス・クリストファーソン。翌年製作のスコセッシ監督「アリスの恋」(1974年)では実直な農場主を演じていた。ここでも人懐っこく陽気で義侠心のあるビリーを好演。逮捕され脱獄するくだりなども楽しい。西部開拓時代の何も持ってないが故の大らかさ、人情がビリーとビリーが関わる人々を通して描き出されている。 ![]() 彼をむざむざと死なせたくないと思う気持ちと、他の奴らの手にかかってビリーを殺されたくない。殺すなら俺のこの手で。他の奴らには指一本触れさせない。そんな葛藤を閉じ込めて、葉巻をくわえ、獲物を狙うライオンのようにビリーを追跡する。 追う者と追われる者でありながら、パットとビリーの間に流れる、彼らだけに分かり合える男同士の愛情が伝わってくる。互いの心情を誰よりもわかりあえている二人。ロスト・ワールドの監督ともいえるペキンパーらしい味わい。 パットに撃たれ倒れたビリーの指を証拠として斬りおとそうとする副保安官を「やめろ!」と叫んで殴り倒したパットの思わず表れたパットの本音。 原題は二人の名前の「PAT GARRETT AND BILLY THE KID」 ビリーが青春真っ只中の若者なら、パットは人生が見えてきた中年男。 アンチを掲げ青春である西部のこの町と共に生きようとする若者と、体制側に転んだ男と。どちらにしろ辛い人生。 そんなパットの心情をジェームズ・コバーンが深みのある渋さで演じている。役者が醸し出す空気とでもいうのだろう。ひとつひとつの演技が何をか語らんで様になる。余計なセリフなどいらない存在感。こんなのをみていると最近の俳優の軽いこと。だからやたらセリフを喋るか派手なアクションでカバーするのかしらね。役者のこういう深みと凄みのある味を堪能するのも映画の醍醐味。 ![]()
by mChouette
| 2011-12-24 00:00
| ■映画
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