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PARTY GIRL WOWOW企画の映画監督ニコラス・レイ生誕100年特集で鑑賞。 1930年代のシカゴ。 そのシカゴの大物ボスのリコ リコが経営するキャバレーの踊り子達の華やかなショーで幕が開き、大ファンだった女優の結婚にショックを受けたリコを慰めるパーティで物語は始まる。 ソファに憮然と座り女優の写真をピストルで撃ちまくるリコ。こんなシーンだけでリコという人の執念深い怖さがうかがい知れる。 リコ役にリー・J・コッブ。 さすが上手いなぁ。 「波止場」では波止場を牛じるギャングのボス。「12人の怒れる男」では最後まで頑として有罪を主張する陪審員。そして彼が最後にみせた悲哀。「L・B・ジョーンズの解放」では弁護士役。どの役も見事にはまり役。 「椿姫」といい、「哀愁」でのヴィヴィアン・リーとのツーショットといい、若い頃の水も滴るほどの美男子だったロバート・テイラー。 リコ役のリー・J・コッブや検事役のケント・スミスの味にくらべていささか精彩が薄いみたい。トミーが愛するヴィッキーを守る為、彼の弁護士生命を賭けてといっていいほどに、リコの心情に揺さぶりをかけるシーンが見せ場。 ヴィッキー役のシド・チャリシー。彼女の脚に500万ドルの保険が掛けられて話題となったのが1952年。本作でも彼女の踊りと美しい足がたっぷりと堪能できるダンスシーンも挿入されているあたりがハリウッド的娯楽要素かしら。中途半端な気もするけどナァ。 allcinemaでは<過渡期のMGMを体現するロマンチックなムードとハードボイルドの要素が違和感なく融合した得難い作品。ニコラス・レイの鋭敏な感性が光る。>とあるけれど、鋭敏な感性って感じ取れないなぁ… WOWOWの作品紹介では<「理由なき反抗」のN・レイ監督が、禁酒法下のシカゴの暗黒街を舞台に、周囲の圧力に傷つき苦しみながら、社会の片隅でひっそりと純粋な愛を育む男女の姿を、繊細に描写>とあるけれど、終盤でトミーが愛するヴィッキーを守る為、弁護士稼業の手練手管でリコを酔わせ説得する一世一代の弁舌にあった二人の子供時代。トミーの脚色だろうけれど、男二人にフォーカスさせた物語が見たかったなって思う。 本作とはちょっと違うけれど、ビリー・ワイルダーの「深夜の告白」なんかいいよなぁ。
by mChouette
| 2011-12-02 10:57
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