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KNOCKIN' ON HEAVEN'S DOOR ドイツ発クライム(?)アクション(?)・ロード・ムービー。病院の検査で脳腫瘍と告知されたマーチン、骨髄腫の末期と宣告されたルディ。 粗野なマーチンと真面目なルディ。 水と油みたいな二人が偶然にも同じ病室になった。 互いに死を宣告されたと知るや、二人の間に奇妙な連帯感が生まれる。 「海を見た事が一度もないんだ」というルディ。 「天国じゃ皆、海の美しさを語り合うことがはやってるのさ。海を見た事がないお前は仲間はずれになっちまうな。」というマーチン。 「海」を見に行こうとマーチンはルディを連れだす。 パジャマ姿で病院を抜け出した二人。 幸運にも駐車場にはキーがついたままのベンツが停まっていた。 それに乗り込んで「海」をめざして突っ走る。 ところがその車はギャングのボスの愛車で、中には拳銃が… 銃で脅してガソリンスタンドで給油し、銀行強盗をして服を買い、おまけに車のトランクから大金の入ったカバンまで。 警察とギャングの両方から追いかけられながら、二人はひたすら海をめざす。 死ぬまでに何をしたい? 紙にリストアップする二人。 時折マーチンが痙攣の発作を起し、間近かに迫る死を実感させるものの、怖いもの知らずの能天気といおうか、最後の開き直りといおうか、二人だから怖いものなしになれるんだろう。 水と油のような性格の違う二人の間に深い友情が生まれているのが映像の隙間からにじみ出てくるところもいい。 ドイツ映画といえば堅物っぽく真面目な映画が多いけど、こんなロックな映画もあるんだ! ![]() 同室となった余命6ヶ月と宣告された初老の男性二人が、死ぬまでにしたいことを書き出した棺おけリストにチャレンジしていくアメリカ映画「最高の人生の見つけ方」(2007年)も、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの二人がいい味出していて良かったけど、本作はそれの若者バージョンといっていいかしら。私的には「海を見にいきたい」ということ以外は行き当りばったり的な本作が好きだなぁ。 老夫婦が切羽詰った末に銀行強盗をしながら逃避行をする「ボニー・アンド・クライド」の老人版ともいえるハンガリー映画「人生に乾杯!」にも通じる味があるのが本作かな。人生の最期に、死に方を自ら選び取った老夫婦。 生まれて初めて見る海に向って二人は歩いていく。 天国の扉は目の前。 二人なら怖くない。 ラストシーン。 二人と、そして茜色に染まりゆく空と、波が打ち寄せる海。 …海と夕陽がひとつに解け合う瞬間 心の中にロウソクのような火が残る… ゴダールの映画「気狂いピエロ」のラストシーンも重なる。 …見えた。なにが?永遠が… ![]() ギャングの大物カーチス役でカメオ出演したルトガー・ハウアーが粋な役をしている。ニューシネマ時代といわれた60年代後半から70年代にかけて多く作られた男二人、アウトローたちのロードムービー。「スケアクロウ」、「真夜中のカーボーイ」……どこかしら時代からはじき出され、あるいは取り残されアウトローにならざるをえない者たちの生きる悲哀と必死さがあったけど、本作はそんな感覚がすこんと突き抜けているような… 死ぬんなら楽しく死のうぜ…そんな無言の合言葉がマーチンとルディの間で育っていく。 ロックを生み出した世代から、ロックで育った世代の違いかしら。 オマージュともいえる映画シーンが散りばめられているのも嬉しくなってしまう。 マーチンを演じたティル・シュヴァイガー。 ちなみに私は未見だけど、邦画「ヘブンズ・ドア」(2009年)はこの映画のリメイクなんだそうだ。 ![]()
by mChouette
| 2011-11-26 00:00
| ■映画
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