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THE TOWN 「春~暑い夏の間に観た映画」でリストからスポッと抜けてしまっていたこの映画。 決して詰まらなかったからというのではなく、それどころか、今までは出演作や演じる役柄から、軟弱な優男といったイメージがあったベン・アフレックだったけれど、筋の通った骨太ではないかと、初監督作品に続きその認識を新たにした映画。 初監督作品はなぜか日本では未公開の「ゴーン・ベイビー・ゴーン」。 ![]() 薬物中毒で半ば養育放棄したような母親の元におくことが果たして子供にとって幸せなのだろうか? 親と社会の役割、法の正義、限界、そして親子の絆…答を探しあぐねている社会テーマに敢えて真っ向から取り組んだ彼の姿勢と意識に、ベン・アフレックってこういう奴だったのか!って彼を観る目が変った。(日本未公開も社会問題が湧きあがり興行成績に響くと判断したからかしら。どっか眼をそむけているんだろうなぁ) そして2作目が、全米屈指の強盗多発地区といわれているボストンのチャールズタウンを舞台にした本作。脚本にも参加している。 この町で生れ育った者は、この町から抜け出ることも出来ず、稼業のように父から子へと犯罪が受け継がれていく町。強盗仲間は同じ町で育った幼馴染たち。この町に充満する貧困と惰性と柵の中で、この町を飛び出す勇気もいつしか彼らから奪われていく。そんな銀行強盗を繰り返す日々の中で、この町を飛び出し人生をやり直したいと熱望するダグ。 この町に限った物語ではない。 貧困から生み出される犯罪と暴力の終らない連鎖。 ブラジルのフェルナンド・メイレレス監督は「シティ・オブ・ゴッド」(原題: Cidade de Deus)」(2002年)でブ貧困と暴力に蝕まれた驚愕の状況を見せつけた。ドキュメンタリー映画「バス174」はブラジル・リオデジャネイロのストリート・チルドレンの実態に迫った作品だ。 ベン・アフレックが育ったのはボストンでも恵まれた環境の地区だっただろう。でもそんなボストンの町で、彼と違う環境でそこに埋もれていく同じ世代の若者たちを見続けてきたのだろう。 地元民達をエキストラに使いを町が醸し出す空気までも映像に捉え、派手な演出よりも何よりもリアルな質感に拘った本作。 主要メンバーも含め、 町を牛耳るファギー役にピート・ポスルスウェイト。出番はわずか数分間だけど、そこだけで十分な存在感を見せ付けたダグの父親役にクリス・クーパーと、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」に続きキャスティングが上手い。 ベテラン俳優達が出演を承諾するというのは、ベン・アフレックの監督としての手腕と資質が信頼されているのだろう。 ![]() いまや監督クリント・イーストウッドの継承者とも言われているベン・アフレック。 ロバート・レッドフォードの監督作品に流れる良心も感じる。ベン・アフレックの場合は、その良心の痛みともいうものをその作品から感じとれる。 クリント・イーストウッドもロバート・レッドフォードもその監督作品にスピリッツを感じさせてくれる。 ベン・アフレックにも彼らに続く良質な映画を撮り続けて欲しいと思う。
by mChouette
| 2011-10-20 00:00
| ■映画
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