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SECRET REUNION
2010年/韓国/116分 at:心斎橋シネマート 監督: チャン・フン 大韓民国(通称:韓国)と朝鮮民主主義人民共和国(通称:北朝鮮)北朝鮮トップの大学で思想教育を受け、南側の韓国に工作員として送り込まれたソン・ジウォン。北からの暗号文を解読し、影と呼ばれる暗殺者とともに、金正日のはとこで脱北した男の暗殺が彼の韓国での最後の任務。この任務が終れば影とともに北に帰れるはずだった。6年間も会えずにいた妻と子供に会える。 韓国情報局でも韓国に潜入した北側スパイを逮捕しようと躍起になっている。ソン・ジウォンがうけた暗号をキャッチし、上司の許可を得ずに現場に急行した情報局リーダーのイ・ハンギュは、壮絶な銃撃戦の中、工作員のジウォンと影を取り逃がしてしまう。 その責任をおって情報局を解雇されたハンギュ。そしてジウォンもまた情報が漏れたことから裏切り者のレッテルを貼られ北から見捨てられ、韓国では北側スパイとして懸賞金がかけられていた。 そんな二人がある事件をきっかけに遭遇する。 互いの素性を知りながらも知らぬふりをし、互いに相手を6年前と同じ工作員と情報局員と思い込み、相手の状況を探ろうと、ジウォンはハンギュのスカウトを承諾しハンギュのアパートに居候し彼の探偵事務所で働き、行動を共にする。 ![]() カン・ドンウォン演じる北の工作員ソン・ジウォンは、熱い思いを胸に秘めた沈着冷静なキャラクターといえるだろうか。 そんな二人の虚虚実実の駆け引きが面白い。 ただ、この二人がみせる動と静、HOTとCOOLの対比をもっと際立たせる演出、とりわけジウォンの内面が作中でじっくりと描かれていたら、ドラマとしてさらに深みが増したのではないかしらと思う。 ![]() ソン・ガンホの演技力と味に支えられてのカン・ドンウォン、という印象。 「映画は映画だ」で監督デビューしたチャン・フン監督の2作目。 カン・ドンウォン入隊前の最後の映画ということもあるのだろう。韓国では大いにヒットしたそうだ。。私的には「映画は映画だ」を上回る程の作品ではないけれど、こちらの方で大いに楽しませてもらったので、本作評価もかなり甘めに。 大統領が陸・海・空軍の最高司令官でもある韓国。警察も国家直属。北との緊張関係があっての体制だろうが、国家の力が強力な国でもあるだろう。 ベトナム女性に対する人身売買行為など韓国の社会問題の一端を垣間見せながらもジウォンの人間性を描く素材として流す。 「影」と呼ばれる北の暗殺者の狂信ともいえる姿。 「裏切り」という行為に対するジウォンの潔癖なまでの一途さ。 「生きたい!」と叫んだ、南に寝返った仲間の悲痛な叫び。 ハンギュとジウォンそれぞれが抱える背景を映画という媒体を通して描くのも、韓国社会ではこれが精一杯なのだろうかという気もする。 影から呼ばれ、どこまでも国家の命に忠実たらんとするジウォンと、ただただ義弟を守ろうとするハンギュ。これが南北の温度差だろうか。 ![]() しかし、ラストの機内シーンは「映画は映画だ」からこういうラストもありなのだろうけれど、余分だろう。それとも、最後はハッピーエンドでいかないと、やりきれないのが今の南北の状況でもあるのだろうか。 第一次大戦下のドイツ収容所で脱出を企てた3人のフランス軍将校を描いたジャン・ルノワールの「大いなる幻影」が思い出される。個人レベルで理解しあっても、国家間の対立がそれを阻む。国家や階級、民族を越えて人々は尊重し愛し合うべきであり、それを拒む戦争を強く否定するルノワールの思いが込められた作品だ。
by mchouette
| 2010-11-03 00:00
| ■映画
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