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DOCTOR ZHIVAGO
1965年/アメリカ/194分 監督: デヴィッド・リーンロシアの文豪ボリス・パステルナークの同名小説を映画した作品。 映画背景が時代から個人の生活というレベルで描かれことが多くなった最近の映画傾向もあるのだろうか、とりわけ忘れがたい作品というほどでもないけれど、若い時に見たこんな大作を無性に観たくなる時がある。私より年長の友人は、とりわけ本作が強く印象に残っていて、今も見直すたびに泣けてくるそうだ。若い時に見たその時代の自分自身と映画との間にきっと共鳴しあうものがあったのだろう。) 壮大さと苛酷な厳しさをみせるロシアの大地を背景に、ロシア革命、そして内戦へと激動するロシア。時代の大きなうねりに翻弄される人々。その中で純粋に詩と愛に生きたユーリ・ジバゴの人生の軌跡を描いた一大叙事詩。 194分。途中でintermissionが入るけれど、全編に流れるモーリス・ジャール作曲「ラーラのテーマ」が懐かしく胸に響き、それぞれの愛と人生が交錯した壮大なドラマは、歴史の重みさえ感じさせ、いつ観ても観応えがある。
ジバゴを演じたオマー・シャリフ。 最近スクリーンで見たのは「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」 (2003)のイブラヒムおじさん、ヴィゴ・モーテンセン主演で、よくわけのわからなかった「オーシャン・オブ・ファイヤー」 (2004)ではアラブの族長役。60年代頃の風貌がとりわけ印象強かったので彼とは分からなかった。 ジバゴがその愛を詩に綴った女性ラーラを演じたジュリー・クリスティ。 最近作は「アウェイ・フロム・ハー君を想う」 (2006)。美しく齢を重ねていった素敵な女性。スクリーンの彼女からそんな印象を受ける。 そしてジバゴの妻トーニャを演じたジェラルディン・チャップリン。彼女はいつもこんな感じでしょう。 それからラーラの夫パーシャを演じたトム・コートネィ。 生真面目でどちらかというとシャイな苦学生パーシャが、その一途さゆえに狂信的なまでに革命に身を投じ、革命の名の下では個人は抹殺されるとまで言い切るまでに変貌する。 「ドレッサー」 「長距離ランナーの孤独」同様に、本作でも強烈な印象を残している。 革命軍のリーダーでありながら、異母弟ジバゴの詩を愛し、詩で愛や夢を語り危険分子とされるジバゴの身を気遣い、見守り続けるエフグラフにアレック・ギネス。いわずと知れた「スター・ウォーズ」のオビ=ワン・ケノービ役。 そして、ラーラの母を愛人にしながらも美しい娘に成長したラーラとも関係を強要し、革命後も狡猾に時代を生き抜く弁護士コマロフスキーに、映画「波止場」でマーロン・ブランドの兄チャーリーを演じたロッド・スティガー。 この頃の映画って役者それぞれの存在感に重みさえ感じるのは穿った見方でしょうか。
by mchouette
| 2010-10-08 00:00
| ■映画
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