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INCEPTION
2010年/アメリカ/148分 at:梅田ブルグ 監督: クリストファー・ノーラン ディカプリオが出てるから~ではなくって…、 渡辺謙が出てくるから~でもさらさらなくって…、 クリストファー・ノーラン監督作品だから!…先行上映初日17日の初回上映にワクワクしながら観にいってきました。 「ダークナイト」で鳥肌立つほどに興奮させられ、そして本作はというと、前作がよければ次作はがっくりするのがよくあるパターンだけれど、本作は「ダークナイト」とは匹敵するほど、だけどまた違う昂ぶりで劇場を後にした。 インディペンデント・スピリット賞などの映画賞を受賞した監督デビュー作「フォロウィング」(1998)。そして一躍その名を知られるようになった「メメント」(2000)。そしてマンネリしてドツボ状態のバットマン・シリーズの監督に抜擢(?)され、「バットマン・ビギンズ」そして「ダークナイト」(2008)と、今までのバットマンとはラベルもレベルも違うバットマンを描き出した(と私は思う。)クリストファー・ノーラン。 「インソムニア」「プレステージ」も含め、「フォロウイング」から彼の作品に共通して描かれているのは人間の潜在意識に潜む闇、奈落のようなブラックボックス。 本作はそんなクリストファー・ノーラン監督にとって作られるべくして作られた作品。こんな形で一つにまとまるべくして描き上げられた世界。鑑賞しながらそんな風に思うことしきり。 時間軸逆行、クロスカット映像によって、異なる空間、異なる時間軸を自在に行き来し、独自の映像世界を作り出してきたノーラン監督。 彼の影響を受けてか、最近はやたらとこうした手法を用いる監督も多くって、ノーラン監督作品で見られるような必要性が感じない作品も多く、ストーリーよりも映像先行の懲りすぎに却って白けてしまい逆効果な作品も多いような。ディカプリオを演じるコブたちチームが、標的となる人間の潜在意識に一つの考えをを植えつける“インセプション”というミッションを完遂すべく侵入した睡眠中の人間の脳内世界。 ある装置の元、標的とチーム全員が設計された世界“夢”を共有しながらミッションは遂行されていく。 階層ごとに異なる世界、異なるシチュエーションが表出するけれど、それぞれにリンクしていて影響を及ぼしあうという、形而下世界と形而上世界がクロスオーバーし、縦の世界と横の世界が見事なまでに立体化された映像が描き出された作品といっていいだろうか。 意識階層に近い階層では雨が降りしきり、さらに下の階層では雪の世界が広がり、さらに下におりると孤独の波が押し寄せる海。クリストファー・ノーラン監督のイマジネーションと映像手腕によって形而下の世界を映像で見事に現出させた「インセプション」。 ![]() 本作のディカプリオは良かった。 彼の出演作で、「この作品のディカプリオが良かった!」って思える作品って意外と少ない。上手いんだけど、それ以上に観るものを酔わせたり感情移入できるところまでは至っていないということだろうか。内面演技が求められるドラマ性のある作品で光る役者だと思うけれど、ここ数年の彼の作品をみているとどうも力みが感じられた。 そんな私が、本作のディカプリオは良かった!って思う。 夢の設計士としてコブにスカウトされる学生にエレン・ペイジ。またしても、山椒は小粒でぴりりと辛いように、小柄な身体で“エレン・ペイジ”キャラともいうべき彼女の味が大いに生かされたキャラクター。そしてコブの妻を演じたマリオン・コティヤール。 豪華キャストと宣伝されているけれど、それ以上に上手いキャスティングだなって思う。 コブとチームの相棒を組んでいるアーサーに、「(500)日のサマー」で 人畜無害ともいえる文科系草食系男子を演じたジョゼフ・ゴードン=レヴィットといい、「バットマン・ビギンズ」「ダークナイト」のスケアクロウ役を演じ、ノーラン作品の不可欠エッセンスとも思えるキリアン・マーフィの本作の役柄といい、一捻りさせたキャスティングはそれぞれのキャラクターにあう役者をあてはめていけばこの顔ぶれになったということだろう。渡辺謙は、どっちゃでもいいって感じだけど… アーサー役には当初ジェームズ・フランコがキャスティングされていたけれどスケジュールが合わず降板したそう。どっちが良かったかな?…微妙23日から公開の本作。 もう一度観にいってもいいなと思う。 今度は、この伏線がここにあるのかとか、これがこんな形で影響しあっているんだとか、ノーラン監督が細部にまで拘ったと思われるそれぞれのパーツとか彼のイマジネーション世界をガチッ、ガチッと結合させて更に映像をインセプションさせたたいと思う。 そしてクルクルと回り続けるコマ。 止まれば現実。ずっと回り続ければ夢の世界。 コブが戻った場所は果たして夢か現実か… 唐突にシャットダウンしてしまうラスト。 人間とはなんと傲慢で、そして弱い生き物なのだろうか…。 「ダークナイト」で大いに興奮した方は、本作でも嵌りそう!
by mchouette
| 2010-07-20 00:00
| ■映画
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