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THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS
2009年/イギリス・カナダ/124分/PG12 at:TOHOシネマズ 監督: テリー・ギリアム2007年、ロンドン。パルナサス博士率いる旅芸人一座がやって来る。出し物は、心の中の欲望を鏡の向こうの世界に創り出す摩訶不思議な装置“イマジナリウム”。 しかし、数世紀前に悪魔との賭けにより不死の命を手に入れたパルナサス博士は、それと引き換えに自分の娘を16歳の誕生日には悪魔に引き渡さねばならず苦悩していた。娘の誕生日を目前に、博士のタロット占いが示したカードは「吊られた男」。そして橋の上から吊るされた男トニーを一座の者が助け出す。カードが暗示したこのトニーはパルナサス博士と娘の命運を握っているのか否か……。 テリー・ギリアム作品って、予測不能といおうか、お風呂しき広げたほら話さえもまことしやかに語られる、そんな荒唐無的世界を繰り広げてくれるのが面白く、だから「バロン」とか「未来世紀ブラジル」なんかは大好きで、「フィッシャー・キング」以降は「12モンキーズ」や「ブラザーズ・グリム」なども面白くてこれはこれで好きなのだけれど、どうもこじんまりまとまって、今ひとつ……という印象で、「ローズ・イン・タイドランド」は劇場鑑賞中に居眠りしてしまう始末。で本作。 「ダーク・ナイト」がヒース・レジャーの遺作と思いきや、「ダーク・ナイト」撮影終了後にクランクインし、撮影途中の休暇の後で、いよいよヒース演じるトニーの鏡の世界での撮影に入るというその時に急死。彼の死で完成が危ぶまれたものの、ヒースの友人であるジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人が彼の後を引き継ぐ形で鏡の中のトニー演じ分け無事完成に漕ぎ着け、文字通りヒース・レジャー最後の出演作が本作。 ![]() ![]() テリー・ギリアムの頭の中を投影させたとでもいえるだろか。自由奔放とも奇天烈ともいえるイマジネーションが次々と映像となって摩訶不思議な世界がスクリーンに広がる。 いやぁ、どんなもんかい?で観て、こんなもん?の印象の「アバター」に比べ、ピーター・ジャクソンの「ラブリーボーン」といい、本作といい、監督の個性溢れるイマジネーション豊かなこんな映像世界が続けて堪能できるなんて、春からHappy!Happy! 一方では破天荒で、なんじゃこりゃ?的な作品かもしれないだろうけれど、テリー・ギリアムのファンにとっては久々にこれぞギリアム!という映像に大いに満足したんではないかしら。 鏡の中は、その人の心の世界。 なりたいと思う姿で登場するのだから、鏡の中のヒースがジョニー・デップになったり、ジュード・ロウになったりはたまたコリン・ファレルになったとて、それはそれ、いささかの違和感はあるものの、物語としては辻褄はあう。 ヒースの死で脚本の変更も余儀なくされたところもあっただろうと思うが、この後の撮影が鏡の世界だったのは不幸中の幸い。鏡の世界でトニーも変貌させようという発想もさることながら、めげず挫けずなんとしても映画を完成させたギリアム監督の熱意に拍手。「ブラザーズ・グリム」でも柔軟な演技をみせていたヒース・レジャー。 そして本作のヒースを見ていても、テリー・ギリアムにとってヒース・レジャーという役者は、彼の世界を映像に身体と感覚で受けとめて体現できる稀有な、貴重な存在だったんではないかしら。 ジョニー・デップもジュード・ロウもコリン・ファレルも悪くはなかったけれど、急遽の出演で無理はないだろうけれど、本作でのヒースは役者以上に優れたエンターテイナーぶりを発揮していた。 パルナサス博士の娘に思いを寄せる純な若者アントン役のアンドリュー・ガーフィールドにも注目。 「大いなる陰謀」 「BOY A」そして本作。それぞれにキャラクターの違う個性的な役を演じる彼のこれからが期待できそう。 そして私の中ではいまだに「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐が重なってしまうクリストファー・プラマー演じるパルナサス博士。 悪魔との賭けに娘をとられそうだのどうだのと苦悶したり、人生に悔恨をみせながらも、早い話がトム・ウェイツ演じる悪魔のニックのお眼鏡にかない(とでもいおうか)、目の前に不老不死の餌をぶら下げられて、高名なる高僧が、人生賭けたギャンブルに引きずり込まれ、数世紀にも及んで二人して血眼になって勝ち負けを競い合うというギャンブル人生を彷徨い続けている。 クリストファー・プラマーとトム・ウェイツ。味のある二人がみせる最後のオチにもニヤリとしてしまう。 ![]()
by mchouette
| 2010-02-12 22:04
| ■映画
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