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映画のストーリーとか印象に残るシーンとかは覚えているけれど、はて、ラストはどうだったっけ?っていうのもよくある。
本作もそうだった。 NHK・BSでアカデミー受賞作品が放映されていて、本作もその一つ。作品賞、監督賞、脚色賞でオスカーを受賞。クレイマー・パパのダスティン・ホフマンが主演男優賞、ママのクレイマーを演じたメリル・ストリープが助演女優賞を受賞している。 KRAMER VS. KRAMER 1979年/アメリカ/105分 監督: ロバート・ベントン 劇場で観た時は、ママのクレイマーの気持ちも分からなくもないけれど、突然に家を出て、独立できたから子どもを引き取りたいのと、裁判を起して親権を争う、そんなママ・クレイマーって、とっても勝手って憤慨してしまい、パパ・クレイマーはママが出て行ったのはパパのせいなんだって、きちんと息子に話したり、頑張って公園に遊びに連れて行ったり、頑張ってるよな、ってついついダスティン・ホフマン演じるパパ・クレイマーを応援してしまっていた。 裁判シーンでもあんまりパパ・クレイマーが気の毒で、おまけに子育てしながらの勤務で解雇されたパパの今の年俸はママ・クレイマーよりも少なく、それなのに養育費を毎月ママ・クレイマーに渡さないといけないとくる。踏んだり蹴ったりのパパ・クレイマー。 だから今までテレビ放映されていても観なかったけれ、今回の放映でちょっと観てみようかなって思って観たら、このラストには納得。 ビリーの部屋の雲の絵の話までは覚えているけれど、その後、2人がどんな話をしたのかって、こんなラストだったっけって、我ながらいい加減な記憶に呆れてしまう。というよりも、ママ・クレイマーに憤慨していた印象が強すぎたんだろう。 観てみるもんだって思った。 しかし、ダスティン・ホフマンよりもメリル・ストリープよりも、ビリー・クレイマーを演じたジャスティン・ヘンリー君の演技が最高。 本人は演技しているって意識はあまりないのだけれど、拗ねた表情とか、仕草とか…… 頭にきている表情とか…… 男二人、朝起きてからトイレに行って、テーブルで朝食をたべる間も、ずっと無言のまんま。どんな格好しようが頓着なしの色気も愛想もない男所帯とか…… ママ・クレイマーのところに走っていくシーンとか…… パパとお別れする前の晩の、泣きじゃくるシーンとか… パパとお別れする日の朝、すっかり男2人の生活を築いた父と息子がみせる「フレンチ・トースト」の見事な連携プレーといい…… 監督は子役には前もって台本などは渡さず、現場で指示したそうだ。 それが自然な演技に繋がったのだろう。 この映画あたりからかな。 アメリカ映画が、やたら家庭や家族の絆をテーマにした作品が多くなってきたように思う。 それだけ離婚等による家庭崩壊がアメリカでは社会問題として深刻化してきていた時だったのだろう。
by mchouette
| 2009-03-06 00:00
| ■映画
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