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とはいうものの、小豆好きでつながっている女友達との女二人の京都は、帰りは和菓子買い歩きに決まっている。 2月1日 日曜日 京都国立近代美術館で開催されている「上野伊三郎+リチ コレクション展」が8日までなので、映画はさておき、この日は京都で開催されている展覧会を頑張ってみて回ろうと、女友達と二人京都の街へ。 まずは美術館へ。 東山でおりて岡崎まで歩く。 ■京都国立近代美術館 「上野伊三郎+リチ コレクション展~ ウィーンから京都へ、建築から工芸へ」 今回のコレクションン展は、京都インターアクト美術学校が保管してきた上野伊三郎(1892–1972)と上野リチ(Felice “Lizzi” Ueno-Rix, 1893–1967)夫妻の全作品・資料が国立近代美術館に寄贈されたことにより実現された展示会。 建築家の上野伊三郎氏。 そしてリチさんがデザインしたテキスタイル、七宝などの作品の数々。 伊三郎氏が設計し、リチさんがデザインした室内装飾、壁面画などなど。 少女のような純粋さを感じさせる繊細で豊かな感性が、日本の美が見事に融合し生み出されたリチさんがデザインした図柄の数々を堪能。 七宝の小箱のデザインなどは、ファンタジーが感じられる、それでいてとても精緻な絵柄。 レプリカでもいいから欲しい! 岡崎公園にある近代美術館で開催されているこのコレクション展は2月8日まで。 今回はこれがメインの京都行き。 ■京都市美術館所蔵品展 「画室の栖鳳」 近代美術館の向かいにある京都市立美術館は、学芸員が優秀なのでしょうか。 独自の視点で面白い展示で作品を紹介してくれる、侮れない美術館。 入館料も安く穴場です。 今回も200円。 今回は日本画家、竹内栖鳳(たけうち せいほう)の作品の展示。 画家はどのようにして主題を探し、それを1点の絵へと結実させて行くのか。 その過程を、画家・竹内栖鳳を例にとって探ろうという切り口での展示。作品と共に画家の使用したスケッチ帖や素描など、本画にいたるまでの準備段階を示す下絵などが併せて展示されているのが興味深い。 狩野派の形式化された絵に疑問をもち、数ヶ月のヨーロッパ滞在中、栖鳳は動物園に毎日通いライオンをデッサンしたという。そんな栖鳳が描いたライオンの顔。 温かさに包まれた絵。いやぁ、これは素晴らしい。 彼の絵には、躍動感と奥行きと、情感が感じられる。 日本画なのだけれど、どこか西洋画を感じさせる、それでいて日本の、例えば障子を通して感じられる陽光の柔らかさがある。そんな印象をもった。 彼の門下生には上村松園もおり、「西洋の写実画法などを意欲的に取り入れており、革新的な画風を示すことで日本画の革新運動の一翼を担った」人だそうだ。 彼の作品をみていると、とても伸びやかな気持ちになる。 また西洋画では額にあたる軸装のデザインや色にも目がいく。 ■並河靖之七宝記念館 近代美術館で観たリチさんの七宝工芸の本当に素敵な、ファンタジーの世界がそのまんま小箱になったような、そんな作品に刺激されて、美術館の近くにある「並河靖之七宝記念館」 ここは、明治・大正期に活躍した七宝家 並河靖之の 旧邸宅と旧工房。旧邸宅は国登録有形文化財にも指定されている建物。作品とあわせてそんな邸宅も魅力。 休館中! 次回展覧会は「春季特別展・七宝の花を愛でる」会期:2009年3月14日(土)~7月12日(日) 3月にまた出直そう。 ではと、文化博物館で開催されている「ノリタケデザイン 100年の歴史」も興味があったけれど ■京都国立博物館 「京都御所ゆかりの至宝-甦る宮廷文化の美」 これはあまり興味がわく展示会ではなかったので、さらりさらりと観て回る。 擦り切れている部分もあるけれど、数世紀経た着物の縫い目はピシッと揺るぎもせず、礼服に施されたとても精緻な刺繍は、今もなおくっきりと浮かび上がっている。 展示された品よりも、ひたすら縫い続け、刺し続け、つくり上げた当時の縫い子達に思いがいってしまう。
by mchouette
| 2009-02-01 23:39
| ■展覧会・コンサート
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