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土曜日。 友人の一人Tが仕事の傍ら「あめんぼ座」という朗読劇団に所属していて、その彼女が指導しているグループの朗読会を、友人たちと聴きにいった。 場所は通天閣がある天王寺・新世界のジャンジャン横丁にある「銀河・詩の家」にて。 朗読グループは男性ばかり3人で活動している「声遊座」。 女性ばかりの朗読はよくあるけれど、男性の朗読を聴くのは初めてだし、題材は森鴎外の「高瀬舟」。作中の登場人物は、遠島を申し渡された罪人の喜助と、罪人を護送する同心と男性2人。台詞の部分などはやはり男性の声が馴染む。 低く力強さを感じさせる朗読は、女性の声による朗読とは違った落ち着いた趣があり、「また来年も期待してます。」という言葉をかけて詩の家を後にした。 友人Tが所属している「あめんぼ座」の公演は、機会あれば聴きにいっている。先日も雑誌「上方芸能」主催の語りの会「語り芸花舞台2008」では、六嶋由美子さん 「朧月夜~『源氏物語』より」、あめんぼ座 「赤い手」(井上ひさし作「十二人の手紙」より)、そして俳優の三田和代さんの 「つゆのひぬま」(山本周五郎作)で、それぞれの語りを味わった。 「ジャンジャン横丁」という名前は、もともと通天閣のあるこの界隈は「新世界」と呼ばれた歓楽街と飛田遊廓(1958年廃業)とを結ぶ道筋で、戦後間もなくの頃は、この道沿いには飲み屋や射的の店が立ち並び、遊廓へ行く客に三味線や太鼓を鳴らして呼び込みをやっていたそうで、この三味線の擬音「ジャンジャン」が由来だそうだ。 今村昌平の初監督作品「盗まれた欲情」はこの新世界を舞台に始まる。 また作家・林芙美子の絶筆となった「めし」の舞台でもあり、それまでジャンジャン町と言われていたこの界隈がジャンジャン横丁として記されたのが、この作品だそうだ。 一言で言えば猥雑な界隈といった印象が強く、近くにある大阪市立美術館には行くけれど、いわゆる新世界といわれるこの界隈に足を踏み入れることなどないところだけれど、最近はもと遊郭をそのまま利用した飲食店とか、けばけばしい看板で彩られた下町の雰囲気も人気らしく観光感覚で若い人たちで賑わっていた。 しかしこのけばけばしい看板…これがきっと大阪のイメージなんだろう。 さすがにこの新世界には外人観光客は少なかったけれど、大阪の中心部などにある商店街などでは、ネオンと原色看板の氾濫している様をカメラに収めている外人の姿をよく見かける。 朗読の後で反省会をする友人Tを待つ間、子供の時に行ったきりの通天閣もちょうどいい機会と数十年ぶりに昇った。通天閣の幸運の神様「ビリケン像」が頭痛がするくらいにあちこちに。 尖った頭と吊り上がった目が特徴の子供の顔をしたビリケン。 元々は、1908年にアメリカの芸術家フローレンス・プリッツが制作した像で、彼女が夢の中で見た神がモデルになっているそうで、これをモデルにした像が、「幸福の神様」として世界中に流行したんだそうだけれど、観光土産のノリにはちょうどいいのかも知れないけれど、あんまり見たくないこの顔…… チケットの半券→ 大阪人でありながら、ディープでキッチュなこの新世界界隈の空気も観光客気分で結構楽しい。こうして上から大阪(梅田方面)をみると、緑が少なくなんとも味気ない街だこと。 さて、どこで食事をしようかということで、せっかくだからジャンジャン横丁で食べましょうということになり、庶民の町ジャンジャン横丁の名物といえばキャベツがついた串カツとなるだろう。 ネットで人気の「八重勝」とか「だるま」は若い人たちが行列を作っていて、私たちは「詩の家」横にある「ぜにや」に入ることに。 ここはドラマのロケがあったのでしょう。俳優の三浦友和や勝野洋が食べにきた店らしくって写真が数点、三浦友和メインで飾ってあった。 ソースの入った四角いステンレスの容器とキャベツのお皿がどんと置かれて、揚げたての串カツがステンレスのバットに乗っかって…揚げ物は胃にもたれやすくってそれほど食べれないのだけれど、「ぜにや」の串カツは衣も細かくって薄くって、サクサクしていて、油もいいのを使ってるんでしょう、美味しかった!写真をみつけたのでリンクします。水ナスのお漬物も、土手鍋も美味。一緒についてくるキャベツもパリッとしていて甘みがあって、椅子がなければ立ち飲み屋となんら変わらぬ雑然とした店内だけど、内容重視、実質本位、味本位。4人でいってビールも飲んで合計6600円と値段にも大満足。 朗読を聴きにいって、ちょっとした大阪観光のおまけがついてきた一日。
by mchouette
| 2008-11-09 00:00
| ■徒然なるままに…
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