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アルノー・デプレシャン(Arnaud Desplechin)
1960年10月 フランス・ルーベ出身。 映画監督であり脚本家。 監督として今まで6本の作品を撮っている。脚本は全て彼が執筆している。 「二十歳の死」 (1991)★ 私が彼の作品をスクリーンで観たのは「魂を救え!」「そして僕は恋をする」と最新作「キングス&クィーン」の3本。 スクリーンで観る彼の作品とはどうも相性がよくないみたいで、睡魔に襲われ途中で10~15分くらいはいつも寝てしまっている。この時点でデプレシャンはダメだわと斬捨てるには、映像などは、かなり私好み的なので、なぜか気になる。かといってDVDをレンタルして観るほどまではいかなかったけれど、CSのシネフィル・イマジカで特集が組まれ★印の4作品が放映されるので、いい機会と再度、彼の作品を制作順に鑑賞してみることにした。 スクリーンでみたデプレシャン作品に対する感覚は…。 感覚の違いなのだろうか。悲喜劇をうまく絡めたストーリーテーリングや映像演出も巧みだと思うけれど、どうも私の生理を刺激するようなエモーション…一言で言えば「色気」かな……を感じられず、登場人物や作品そのものにぐっと引き寄せれるものが沸いてこず、このあたりが私を睡魔に誘うのかも知れない。 面白いことに、スクリーンでは、私と作品との距離がどうかするとギクシャクしていたのが、テレビ画面だと、案外とすんなりと受けとめられる。この違いは何なんだろうと思いもするが、あまり深く考えずにおこう。 デプレシャン作品、テレビ画面で見直すと、彼の喜劇っぽいユーモラスな部分がスクリーンよりもストレートに受け止められたのは嬉しい成果。表現などは巧みだし、音楽の使い方も上手いなってと改めて思う。 作品であるテーマについて語るというよりも、ある一定時間の中にいる人間たちを精細に描くことで、人間の在り様を、そのうちのいくつかを探っていこうという試みをしているんだろうと思う。 どうも今ひとつギクシャクとして馴染みの悪いデプレシャン作品だったが、今回の鑑賞で私はどう受けとめられるか……。 最後に、 デプレシャンについては「トリュフォーの再来」と謳われることが多い。トリュフォーとどう重なるのかは、私にはよく分からないし、誰それの再来などという表現で一人の監督を語るのはあまり好きではないので、トリュフォーとの比較で彼を意識することはないけれど、デプレシャン自身はトリュフォーへの敬愛をよく口にしているそうだ。 そして彼は脚本を書くにあたって、自分の机の前にトリュフォーの教訓を画鋲で貼ってあるそうだ。 「ただ一つの考えだけを表現するための4分間の場面を決して書かないこと。1分間の各場面に4つの考えを入れること」 このトリュフォーの規律に文字通り従うことで、更に仕事が楽しくなった、と語っている。
by mchouette
| 2008-03-14 00:00
| ■映画
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