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暑い中、「レトロ」の雰囲気に浸りに兵庫県尼崎市の綜合文化センターで開催されている「大正シック展」にいってきました。ギャラリーをしている友人が2名分の招待券を貰ったので便乗です。
「レトロ」「大正モダニズム」多分にイメージだけで使われているような気がして曖昧な言葉。 大正モダニムズといわれた時代…日本の歴史の中で独特の社会と文化を生んだ大正時代。文芸面では19世紀にヨーロッパで興った耽美主義やダダイズム、芸術面ではアール・ヌーヴォーやアール・デコなどの影響も受けてるんでしょう。 今回の展示会は、ハワイのホノルル美術館が所蔵する大正様式の日本画、版画、染織など約80点が展示されていて、染色とか色使いなど面白い展示品がありました。 これらは、恐らく、占領軍として駐留していた米軍によって、ごっそりと持ち出さられたものなのでしょうか。日傘とか日用品なども展示されていました。こういう品をみるとそんなことを考えてしまいます。案内パンフには「海を渡った大正時代の魅力的な作品」などと紹介されていますけれど…… そして今でこそモダニズムなどと言われていますけど、一部の富裕層の間だけでとどまり、日本の土壌に沁み込まず、流行や風潮に終わっているような、戦争、そして敗戦も影響しているんでしょうね。惜しいと思います。 会場にはデザインを勉強しているんだろうなって思う若い人もちらほら見かけました。 下の絵の少女の着ているブラウスの緑。そして着物の色柄の組合せ。こんな雰囲気もこの時代独特のセンスだなって思います。 写真は着物の柄。「蜻蛉」がモティーフ。こんな風に大きく図柄にしているところなどは、明治時代そして昭和に入ってからもみられない図柄。とても面白い。そして緑と赤の色使いを上品に仕上げている。こんな柄でストンとしたワンピースやロング丈のオーバーブラウスなども素敵だと思う。現代でも充分活かしたい柄。 仁丹の宣伝用団扇。女優の入江若葉(赤い水泳帽)と浜口富士子(緑の水泳帽) こんなものまでもが国外に出たんですね。 戦後、こんなに素敵な日本の文化ともいえるものが、(どさくさに紛れて)大量に国外に流出したんでしょうね。考えようによったら、霧散しないでこうして一堂に見れるのかもしれませんが……。 大正時代に浸ったひと時でした。
by mchouette
| 2007-08-20 00:00
| ■展覧会・コンサート
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