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「新・明日に向って撃て!」 BUTCH AND SUNDANCE: THE EARLY DAYS 1979年/アメリカ/112分 レンタルショップの棚でも見かけてはいたけれど、「明日に向って撃て!」の人気にあやかってか、なんと身の程知らず、恐ろしいことを考えるんだ、と横目で見ていました。 「明日に向って撃て!」はなんと言っても、私の青春映画の金字塔的作品。 アカデミー4部門受賞(脚本賞・撮影賞・音楽賞・主題歌賞) 何度観たことか!DVD買って、あのラストシーンをうっとり(するようなシーンではないのですが…)しながら何度見たことか! ポール・ニューマン演じるプッチ・キャシディとロバート・レッドフォード演じるサンダンス・キッド。そしてバート・バカラック指揮による音楽「雨にぬれても」。 どのシーン観ても、血が騒ぐ。今観ても同じ血が湧いてくる。 先日、ブログのコメントで「『新・明日に向って撃て!』面白いよ」って教えていただき、それならばとレンタルして、かなり年数がたった(四半世紀も!)今、遅まきながら観ました。 原題タイトルに「THE EARLY DAYS」の文字が。若き日のブッチ・キャシディとサンダンス・キッドを描いた作品。 ポール・ニューマン演じたプッチ・キャシディにはトム・ベレンジャー。 ロバート・レッドフォード演じたサンダンス・キッドにはウィリアム・カット。 ちなみに薔薇と猫をこよなく愛するブノワ。さんのお気に入りがトム・ベレンジャー(わかります、お好みが…笑)。マッチョクラブ会長のプリプリさんの王子様がウィリアム・カットとのこと(これも分かる。可愛いもんね…ニッ!)。私には甲乙つけがたい本作での二人でした。 トム・ベレンジャーとウィリアム・カット(この時にはサンダンス・キッド(右)にはまだ髭がなくて、背伸びして髭を生やしたがっていた頃) イヤァ、良かった、面白かった。 この二人、本当に良く似てる。どうかした瞬間に、ん?ポール・ニューマン!この雰囲気はロバート・レッドフォード! はっとするぐらい。 しかも無理に似せようといった、わざとらしさがなくて、これはまさしく「THE EARLY DAYS」の二人だわ。納得。 この作品は、兄貴分「明日に向って撃て!」があるからこその楽しさ、面白さなんでしょうけど、兄貴分に敬意を表しつつ、ブッチとサンダンス二人のキャラクターを、兄貴たちに媚びることなく彼らの個性で生き生きと見せてくれた。 だから、「明日に向って撃て!」の兄貴分二人のいろんなシーンと重なったり、彷彿とさせてくれました、この若き弟分二人は。 よう頑張った!頑張ったから、おまけにもう一丁、デカ版で写真UP! 二人の出会い、名前の由来、髭のエピソードとか、二人が繰り広げる数々のエピソードがおもしろく思わずガハ・ガハと笑ってしまうシーンがいくつも。面白さという点では、若い二人が活躍するこちらの方が愉快に楽しめるかも。 こんなに単純に楽しめる作品って、どうして最近はないんだ! こんな若い二人を見たら…… ブッチの頭脳とサンダンスの射撃の腕が冴えまくった現金輸送列車強盗。 手配書が回るぞ!俺たちは有名になるぞ。やったぜ! 兄貴分が私の胸に蘇ってきて…… サンダンス「泳げないんだ!」 オ~ツ、ガオ~ッ!1本のベルトを命綱に断崖絶壁から飛び込むブッチとサンダンス。 南米ボリビアの町。追い詰められるブッチとサンダンス。 まだまだ、恐いもの知らずで屈託のない若い二人をみてると、「明日に向って撃て!」のラストが、また切なく思い出される。いやぁ、胸が疼く!血が騒ぐ! これは素直に「明日に向って撃て!」に繋がっていく。 「明日に向って撃て!」をこよなく愛する私にはこれは嬉しい。 映画通ではないので、よく分かりませんが、本作のように元祖の味を損なわず巧みに取り込み、かつ元祖とは別の新鮮な面白さを出して、これはこれで楽しめる作品って少ないのではないでしょうか。 これも、ここ数年、次々作られている誕生物語ともいえる作品になるんでしょう。先日、私がそんんなここ最近の誕生物についてブチブチと愚痴っていたから、ブノワ。さんがこの作品を教えてくださったんですね。(感謝!) 監督はリチャード・レスター。「ナック」(’65)でカンヌ映画祭でグランプリを受賞し、「ヤア!ヤア!ヤア!ビートルズがやって来る」(’64)「HELP」(’65)などを手がけている。やはりといえる演出。彼は純粋のアメリカ人とのこと。製作総指揮は「明日に向って撃て!」で脚本賞を受賞したウィリアム・ゴールドマン。そして撮影は「イージー・ライダー」で一躍名声を得て以来、「被写体に生命を吹き込む魔術師」と称されるラズロ・コヴァックス。「ペーパー・ムーン」も彼が撮影。THE EARLY DAYSそしてEARLY AMERICANを感じさせる軽快な音楽が兄貴分と違う良さがあった。 弟分のこの二人が、兄貴分の方でキャサリン・ロス演じたエッタとどこで出会うんだろうかと観ていたけど、結局このエピソードはなくって、驚いたのはブッチが実は、家庭人であったこと。サンダンスが思わずヨロリとなってしまう美しい妻と二人の息子の良きパパであったこと。強盗やめたら死んでしまう。根っからのアウトローか、強盗のスリルが好きなのか。そんな夫を黙って見送る健気で気丈夫な妻。ほろりとするこんなシーンも巧く絡めている。 家庭を持っているというエピソードも「明日に向って撃て!」でポール・ニューマン演じたブッチのあの優しさを思うと、かも知れないな、と納得できるエピソード。兄貴分の方ではサンダンスにエッタがいたから、弟分の方ではブッチにと、優しい心配りもあるんでしょうか。 弟分/若き日のサンダンス・キッドとブッチ・キャシディ 兄貴分/ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドそしてエッタ 久々に血が騒ぎ、肉躍りました。 返却する前に、もう一度弟分「新・明日に向って撃て!」観ました。勿論、続いて元祖でもあり兄貴分でもある「明日に向って撃て!」も観ました。 最後、とどめは、やはり、これ! 明日に向って撃て! BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID 1969年/アメリカ/112分 そして、とどめの二人。さすが元祖の兄貴分。 なんといっても目のオーラが違うぞ。 サンダンス・キッドとブッチ・キャシディ ブッチ・キャシディ役のポール・ニューマン サンダンス・キッド役のロバート・レッドフォード 大いに満足した今宵のお家シネマでした。 「新・明日に向って撃て!」 監督: リチャード・レスター 製作: ガブリエル・カツカ/ スティーヴン・バック 原作: ウィリアム・ゴールドマン 脚本: アラン・バーンズ 撮影: ラズロ・コヴァックス 音楽: パトリック・ウィリアムズ 出演: ウィリアム・カット トム・ベレンジャー ジェフ・コーリイ ジョン・シャック マイケル・C・グウィン ブライアン・デネヒー ジル・アイケンベリー ピーター・ウェラー アーサー・ヒル クリストファー・ロイド 「明日に向って撃て!」 監督:ジョージ・ロイ・ヒル 製作:ジョン・フォアマン 製作総指揮: ポール・モナシュ 脚本:ウィリアム・ゴールドマン 撮影:コンラッド・L・ホール 特撮:L・B・アボット 作詞:ハル・デヴィッド 音楽:バート・バカラック 出演: ポール・ニューマン ブッチ・キャシディ ロバート・レッドフォード サンダンス・キッド キャサリン・ロス エッタ ストローザー・マーティン クロリス・リーチマン チャールズ・ディアコップ ジェフ・コーリイ サム・エリオット ヘンリー・ジョーンズ
by mchouette
| 2007-07-29 00:00
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