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「8人の女たち」にまつわる私の思い出話……
8 Femmes 2002年/フランス/ 111分 この映画はフランスを代表する女優8人が勢揃い。 あっ、今は亡きロミー・シュナイダーも出てるんです。 ベルリン国際映画祭では<女優たちのアンサンブルの芸術的成果>に心打たれた審査員から、8人全員に銀熊賞<最優秀芸術貢献賞>が授与されるという前代未聞のエピソードまである作品。 公開当時はカトリーヌ・ドヌーヴとファニー・アルダンを同じ舞台に出ることを二人はよく承知したものだ。女優に人気のあるオゾンだからできたことだろうと言われてました。 フランソワ・トリュフォーがその時のパートナーであるファニー・アルダンを主役に撮った「隣の女」に、ドヌーブがクレームをつけけたとか。トリュフォーは以前の恋人とのことを作品に盛り込むことが良くあるそうで、「隣の女」でも、当時の会話とかを使っているとかどうとかでドヌーブからクレームがついたそうです。ドヌーヴとアルダンはそういう仲。 かなり楽しみにして劇場まで足を運んだのですが、見たとたん、映像と私が不協和音たてたまんま終わってしまいました。みんなが絶賛したというのに…… それからしばらくは、私にとってオゾンは「鬼門の人」になってしまったという記念すべき作品。 なぜかというと この下のお方。カトリーヌ・ドヌーヴさんです。いまや女優というよりも堂々の女実業家然とした貫禄。写真はフランス映画祭で来日した時のものですね。 「8人の女たち」では館のマダムですから、お化粧して赤いルージュなんかもしっかりひいてました。 スーツ姿ですが、身体の貫禄もついて動きも重たそうで、中年太りした○○○みたいでした。 これは、すこしショック。 特にドヌーヴのファンというわけではありませんが、「反撥」「シェルブールの雨傘」の時は初々しい美しさがあったし、「昼顔」「終電車」などは、大人の女の美しさ。カトリーヌ・ドヌーヴといえば美しい人というイメージが頭に刻まれている世代。 中年になっても「インドシナ」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」でも中年太り気味といえ、これはこれで美しかった。特に「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の女工役でも、コートをベルトでキュッと締め、スカーフを被った姿は、さすがと思うほど素敵でした。やはり、素敵な姿を見たいものです。 「インドシナ」などでは、若者にはない中年の美しさがありました。養女役のリン・ダン・ファンとのダンスシーンなども素敵でした。そんなドヌーヴを見慣れていた目には、「8人の女たち」のドヌーヴは私には魅力ある風には映らなかったし、どちらかといえばもったりした中年女。 オゾンって役者を素敵にみせる人だと思っていた私には、これは意外でした。 昨年観た「キングス&クィーン」でも出演していたけど、そこにはいささか中年太りしたといえ貫禄充分の美しさのドヌーヴでした。 「8人の女たち」で受けたこの印象だけが違っていた。 「どうしたのかな」って思いながら、それだけだったら良かったのですが、 なんと、このドヌーヴが、きっちりとメイクして口紅もひいた赤い唇で口角を思いっきり挙げてにっこり笑った顔見たとたん、椅子からずり落ちそうになってしまいました。 この顔と重なってしまったんです。 小さい写真でよかったわ(ホッ) あまり、じっくり見るものでもありませんから。 「バットマン」のジャック・ニコルソン演じるジョーカーさんですね。 映画を観ていても、スクリーンで女優達がミュージカル仕立てで、歌い、踊り、ファニーアルダンはとても素敵でした。サニエちゃんは「焼け石に水」と打って変わり、おかっぱ頭で少年のような雰囲気で可愛かった。イザベル・ユベールの堅物ぶりも面白かったし、ミステリー仕立てのストーリー。次々と明らかになってくる女たちのそれぞれの秘密。 でもドヌーヴを観るたびに「ジョーカー」が背後霊のように重なって…… 作品に入り込めないまま、次々と出てくる金と愛欲の絡んだ家族の秘密にも「それがどうした」と作品そのものも、とても冷ややかな目で観てしまいました。 役者をちっとも魅力的に撮れないなんて!、オゾンの作品は金輪際観ない!とまで思うほどのショックでした。 ですから、その後に公開された「ふたりの五つの分かれ路」は劇場に行きませんでした。 その2に続く→また、明日 See you!
by mchouette
| 2007-08-07 00:00
| ■映画
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