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マヤ文明期待して観たけれど、裸族の男達がジャングルをひたすら走る姿を見せられた。
at:ナビオTOHO アポカリプト:ギリシャ語で「序幕、新たな時代」を意味する。 1000年以上前の中央アメリカ。マヤ文明が栄えた時代。 平和に暮らしていた部族が、ある日マヤの都会から来た傭兵たちに村を襲撃された。 部族長の息子ジャガー・パウは妻子を涸れた古井戸に隠したが、部族の他の者たちとともに捕らえられ、目の前で父を殺され、村から連れ去られる。 1/3が襲撃シーン 1/3が竹ざおにくくられ連れ去られる道中とマヤの神殿で執り行われる生贄の儀式のシーン 1/3がかろうじて密林に逃げたジャガーとそれを追うマヤの傭兵たちのひたすら密林を走るシーン 襲撃シーンなどはリアルな描写。でも話題になっているほどのものでもなく、普通にリアル。目を背けるほどでもなかった。初めから心の準備をして観たかな…。と言っても一瞬目をつぶるシーンは何度かあったけれど… それよりも、パンフの写真見ると俳優達に演技指導つけてるメル・ギブソンの方が怖い。 「テーマの核心…マヤ文明はなぜ滅びたか?」とあったけど、この映画はマヤ文明について描いた映画ではなかったということ。 本作で私が関心があったのは、マヤ文明がもっと絡めて描かれているかと期待したけれど、どこがマヤ?で、別にマヤを舞台にしなくても、どっか原始の時代の部族の物語でよかったのでは…と思った。 天にそびえる神殿とか壁画とか服装とか装飾、ジャガーの村に比べて文明を感じさせるマヤの都市(というのでしょう)があったけど、これがマヤか?という程度。 日照り続きのため、マヤの部族が神に捧げる生贄にジャガーたちの部族を襲った。 その程度にしかマヤについては触れていない。 最後で、スペインの船が近づいてくるシーンがあったけれど。 権勢を誇るマヤ部族は自分達が負けるとは思っていない。そこからくる傲慢。自分達の利益、エゴで他の部族を襲い、相手の殺意の眼に怖れ、さらに残虐になっていく。殺戮の中で人の生死もゲームにして楽しむ。そしてそのマヤももっと大きな力に飲み込まれていく。 アポカリプトで描かれた以上に、戦いの場でみせる人間のこんな一面は、人類の歴史の中で、近くは戦争の世紀といわれる20世紀の報道写真、ニュースなどの映像で見てきている。 ジャガーが転げ落ちたところで彼が見る生贄にされた夥しい数の死体の山はホロコーストを、ジャングルでジャガーが傭兵相手にするゲリラ戦はベトナム戦争を彷彿とさせる。 ジャングルで泥沼に落ちたジャガーが沼から顔を出していくシーンは、「地獄の黙示録」でカーツの王国に潜入したウィラードが川面から顔をみせる、あのシーンを思い出した。 <地獄の黙示録> ジャングルの中の追いつ追われつのシーンなどは、ジャガーはどうなる?ってハラハラで画面見ていた。 「アポカリプト」リアルな映像いっぱいのアクション映画。 ラストシーンは爽やかだったから後味は悪くはなかった。 けれど、敢えて見にいくほどの映画でもない。 とくにマヤ文明期待した私には、前半は裸族の男たちのリアルな格闘を、後半は彼らがひたすら走る姿をずっと見ていた映画。 格闘技が好きな人向きの映画かもしれない。私は格闘技は好きではない。 この映画に出演した俳優達はさぞや大変だったろうと思う。裸の格闘シーン、棒を結わえられて歩かされるわ、大河を渡らされるわ、走らされるわ、きっとリアリティを追求するメル・ギブソンの要求はきつかったでしょうね。映画見ながら、そんなこと思ってた。 ジャガー・パウ役のルディ・ヤングブラッドはコマンチ族、クリー族、ヤクイ族の血をひくネイティブ・アメリカン。本作が映画デビューとのこと。 彼がなかなか爽やかな風貌だったから観れた映画だったかも。 監督:メル・ギブソン 製作:メル・ギブソン/ ブルース・デイヴィ 製作総指揮: ヴィッキー・クリスチャンセン/ネッド・ダウド 脚本:メル・ギブソン/ファラド・サフィニア 撮影: ディーン・セムラー プロダクションデザイン: トム・サンダース 衣装デザイン: マイェス・C・ルベオ 編集: ジョン・ライト 音楽: ジェームズ・ホーナー 出演: ルディ・ヤングブラッド(ジャガー・パウ) ダリア・エルナンデス(セブン) ジョナサン・ブリューワー(ブランテッド) ラオール・トゥルヒロ(ゼロ・ウルフ) モリス・バード ヘラルド・タラセナ ルドルフォ・パラシオス フェルナンド・エルナンデス
by mchouette
| 2007-07-03 00:26
| ■映画
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