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「俺たちに明日はない」
「明日に向って撃て!」 誰でも青春のやわらかい感性の時代に、強烈にインプットされてしまった映画ってあると思う。何度観ても、いつ観ても、わくわくして、胸が疼く。私の青春。絶対に外せない映画。私はこの2本。 いまでも鮮烈だ。色褪せない。十代の青ぐさい年齢でこんな映画に出会うとは!幸せだと思う。アウトロー、アンチ・ヒーローに憧れた年齢、時代だった。 「俺たちに明日はない」 原題:BONNIE AND CLYDE 1967年/112分 87発の銃弾を浴びて絶命する二人の壮絶な最期。 軽快な音楽、刹那的なアウトロー人生、追いかけられるもののスリルなどなど、どれほど刺激させられたことか。 なんといってもフェイ・ダナウェイ。 さして美人でもないのに、「かっこいい」と思った。 女性をみて「かっこいい」と思ったのはこの映画の彼女が初めてじゃなかっただろうか。彼女のファッションがかっこいい。今見ても新鮮だ。 憧れるファッションの原型だった。ベレー帽のかぶり方などいまでも、ボニーのファッションを意識する時がある。 この映画の製作はクライド役のウォーレン・ビーティ。当初、彼はボニー役を「草原の輝き」で共演した当時の恋人であるナタリー・ウッドに出演の話を持って行ったそうだ。ナタリーは銀行強盗の役なんてと、断ったと、何かで読んだことがある。 もし、ウォーレン・ビーティとナタリー・ウッドだったら、ここまでヒットしただろうか。 少なくともアンチ・ヒーローのテイストは無く、若者に熱狂的に受け入れられることはなかっただろう。 せいぜいクライドとその情婦、あるいは、無軌道な若者の悲恋のラブストーリーで終わっただろう。 それほど、この映画のフェイ・ダナウェイは私に焼きついた。 次に彼女を見たのはスティーヴ・マックィーンと共演した「華麗なる賭け(The Thomas Crown Affair)」だった。アンニュイとエキセントリックな雰囲気が入り混じった細い顔が、真四角な顔になっていて、ボニーの顔がどこにも無かった。ファッションセンスは悪くはなかったけど……。 ノエル・ハリソンが歌う「風のささやき」とストーリー展開の面白さで今でも好きな作品だけど、マックィーンと並んだ図はまるで男が二人!当時の私には、これはちょっとショックだった。 監督:アーサー・ペン 「明日に向って撃て!」 原題:BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID 1969年/112分 19世紀末の西部史に実在したアウトロー、ブッチとサンダンスが銀行強盗を繰り返しながらも夢を追い求める。地元警察だけでなくボリビア軍隊にまで取り囲まれた二人が、傷負いながら、まだ見ぬ楽園オーストラリアへ行こうと。拳銃を両手に持って飛び出す二人。ストップモーション。カラー映像がセピア色に変わり、キャメラがずっと引いていく。そしてゆっくり流れるバート・バカラックの曲。このラストシーンは何度みても胸がざわつき、色褪せることはない。 「一点突破全面展開」などという言葉が若者達の間で、求めつつシニカルに流行った時代だ。リバイバル上映されるたびに、あるいは場末の映画館で何度観たことか。 私にとっては泣きたいくらいに輝かしい青春映画だ。 ロバート・レッドフォードが、この時のギャラを資金に故郷のユタ州のパークシティに自然保護を目的に土地を購入し、1981年に、そこに若手映画人を育てるための施設としてサンダンス・インスティテュートを設立、若手・独立系映画製作者を支援する映画祭として毎年1月に開催されるインディーズ映画(独立系映画)で世界最大の映画祭「サンダンス映画祭」を始めたことは有名だ。サンダンスという名称はもちろんこの映画での彼の役名サンダンス・キッドから来ている。 私の好きな作品に「最後の西部劇」といわれる「ワイルドバンチ」がある。 あとで知ったことだが、ブッチとサンダンスが率いていた強盗団の名前が『壁の穴強盗団』で、この『壁の穴強盗団』の別名が『ワイルドバンチ』という。映画『ワイルドバンチ』に登場する中年強盗たちは、ブッチとサンダンスが抜けた後の『壁の穴強盗団』のメンバーということになる。 監督:ジョージ・ロイ・ヒル
by mchouette
| 2007-06-04 00:00
| ■映画
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