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夫が長らくの単身赴任から我が家にご帰還されてから早や1年半。 結婚した当初からお世話になっているのがこの2冊。 アップにしているけれどほとんどボロボロ状態でお恥ずかしい限りの状態のこの本は、土井勝さん(今は次男の土居善晴さんが知られているかしら)の料理本。 味付け加減も好みだし、料理の基礎がこれ一冊で万全。 右も左も料理のいろはも知らない私のこれはとっても心強い味方だった本。料理するたびに開けていたから、今では表も裏も表紙が取れてしまって本のタイトルもわからないほど。 「持ち味を生かした材料別おかず集」とあるから、本のタイトルもきっとそうなんでしょう。 たしか、料理好きの母が土井勝さんの料理教室に通っていた頃に買い求め、私にもこれがピカイチと薦めてくれた本だったかと記憶している。 季節の味を、と思った時によくページを開いた料理本。 今も「暮しの手帖」からいくつかの料理本が出版されていて、きっともっといわゆるハイカラなメニューも多いのだろうと思うけれど、私は日本の味はこれで十分と思っている。 この本も母が持っていて、私も買い求めたもの。(昭和40年ごろからず~っと再販され続け、アマゾンで検索したら今も堂々と新本が購入できる!) こんな形でも、料理を作るのが大好きな”母”から、私食べる人の”娘”に、料理の味って受け継がれるのかしら。 そうそう、花森安治さんご健在の頃の「暮しの手帖」では、帝国ホテル料理長の村上信夫さんがずっと洋食のコーナーを担当されていたし、「吉兆」創業者の湯木貞一さんもずっと掲載されていた。実家には母が買っていた「暮しの手帖」がずっと蔵書になっていて、結婚して子供が生まれてから、私もずっと買っていて、実家に泊まりがけで帰るたびに過去の本を引っ張り出しては読んでいた。 楽しんで読んでいたから、そんなのが結構頭に刻み込まれているし、とてもいい勉強をさせてもらっていたなって、振り返ってつくづく思う。 花森安治さんが亡くなられてからは「暮しの手帖」を買うこともなくなったけれど、母が2階から1階に部屋を変えてから、以前の2階の部屋の出窓の下に設えた書棚にずらりと並んでいたあの頃の「暮しの手帖」たちはどうしたのかしら? 料理好きな彼女の彼女流のパッパと作れるおいしい料理。そして旅に出るたびに買い求めたという器の数々などなど、彼女の潔いセンスのおこぼれを頂きに今でも時折ページを開く。 台湾での飛行機墜落事故と彼女の訃報のニュースにショックを受けてからもう31年が経つけれど、素敵な方だったなと、彼女の作品とともに今もその死を惜しいと思うし、懐かしく思い出される。
by mChouette
| 2012-10-26 00:00
| ■一冊の本
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