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飼っていた犬のベルが亡くなったこともあり、
我が家の1階のリフォーム工事が本格的に始まったこともあり、 で、なんだか落ち着かなくって、映画も劇場まで足運んで観にいこうという気も起きず、 1階で唯一ぶっ壊さない和室が物置状態で、その部屋にPCラックを置いてPC環境だけはがっちり確保し、リフォーム中も取り出せるようにDVDは階段に積み上げて、CDは和室入り口の書棚において、避難させるべき最優先はこの二つ。 1階の録画再生機器は2階の寝室に避難させ、2階の機器とあわせて私のベッド周りは機器とリモコンだらけにとち狂うものの、お家シネマ環境は支障はないのだけれど、ベルの骨壷のある1階を離れるとベルが淋しがるだろうなどと思ってしまうと、なんだかさっさと2階に上がってという気分にもなれず、馴染まずの気分。 1階のケーブルテレビのチューナーは外しているから、CDを聞きながら1階でウロウロしていることが多い。それも人間の声よりも楽器の奏でる音色がいい。 来週あたりから居間も台所もぶっ壊すから1階でウロウロも時間の問題なのだけれど…… ベルのお気に入りだったヨーヨー・マの奏でるチェロの音色。 エンニオ・モリコーネの楽曲、それからバッハの楽曲が静かに深く胸にしみわたるよう。 映画「おくりびと」でも古川展夫さんの奏でるチェロの音色に心が洗われるような気がした。 それから、優しく元気にしてくれるのが、以前にもこのブログで紹介した「Rodrigo y Gabriela(ロドリゴ・イ・ガブリエラ)」 メキシコ出身のロドリーゴ・サンチェスとガブリエーラ・クインテーロ。男女二人によるスパニッシュ・ギター2本から迸る彼らのサウンドは激情的かつ繊細で、ロックも彼らの手にかかれば、どこか哀愁を帯び、咽び泣くような優しさがある。普段は乗れるサウンドなのだけれど、こんなモードで聞いてみると彼らのサウンドがすこぶる優しく響いてきて意外と癒しサウンド。 私が持っているのは彼らのライブ映像のDVDつきのもの。このステージを見たら鳥肌が立つほど。 <彼らのサウンドをアマゾンから引用> ピアノをメインにフィーチャーしたポップスばかりを集めたオムニバス「ピアノ・ソングス」 これはイージー・リスニングとして耳に心地よい。エルトン・ジョン、スティーヴィー・ワンダー、キャロル・キングといった楽曲も懐かしのメロディ満載が嬉しい。週末の日中はこれを聞きながらぶっ壊す部屋の整理に精出している。 それから、「(愛犬を失くした)こんな気分のとき、なんぞお奨めのCDありますか? 湿っぽいのはいやよ。」のメールに、「バンドネオンの音楽などはいかがでしょうか?」と仲間内で音楽に敏感な友人が教えてくれたのが バンドネオン奏者の小松亮太の「ライヴ・イン・トーキョー」 アルゼンチン・タンゴでよく使われる楽器で、アコーディオンに似たバンドネオン。野外の教会の儀式などではパイプオルガンの代わりに使われていて、ドイツの民俗音楽に使われていた楽器だそうだ。ライブ版って、どうかすると曲の間に入る会場の拍手が邪魔で、あまり好きではないのだけれど、このライブ版は、拍手がちょうど曲と曲の一呼吸分の間という感じで音楽と一体になっているようで、スタジオ演奏にはない人の温もりが感じられるのもいい。 これを聞きながらPCの前でブランデーなどを傾けてみるのも大人の時間なのだろうけれど、私はお風呂上り、プレーン・ヨーグルトにご贔屓の「アンディーノの蜂蜜」をかけて食べている。食べながらぼーっとしながら聞いていると、モードは沈んでいかなくって、頭の中でタンゴの見事な足裁きが浮かんできて、寝る前のひと時にほどよい高揚感をもたらしてくれる。 「タンゴは望郷と挫折の音楽だ」…以前観たドキュメンタリー「12TANGO~ブエノスアイレスへの往復切符」 の映像などが頭に浮かぶ。 1973年生れの小松亮太君。このライブのときは29歳。既にしてタンゴの奥深さを知っているとは! チェロの静かな調べ、魂を掻き鳴らすようなスパニッシュ・ギターの音、途中ピアノでくつろいで、そしてバンドネオンのからりと、それでいて胸に纏わりつくような音…楽器の音色にちびっとずつ癒され、心が潤ってくるような……。
by mchouette
| 2009-07-23 09:34
| ■徒然なるままに…
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